第2章 コンサート

39年振りの奈良ですが、経路はいつもの甲子園行きと同じ。オレンジフェリーで愛媛・東予港から大阪・南港へ夜行フェリーで移動。いつもならそこから甲子園ですが、今回はなんばからJRに乗り換え、奈良に向かいました。コンサート前後については、第3章に詳しく述べてますので、そちらを御覧くださいm(_ _)m

17時開演の約15分前に会場入り。あらかじめ100年会館のHPで座席位置は確認していましたが、2階席とはいえ、思ってたより中央寄りでした。緞帳は開いたままで会場に入るとステージがすべて見渡すことができる状態でした。ちなみに、100年会館の2階席はいくつかのブロックに分かれており、虎キチ@愛媛の座った「O」ブロック77席は1つの入り口から入る形となり、トイレ等で移動するたびにかなりの人の座席前をおじゃますることに…。「すみません」「いえいえ」とか言ってるうちに隣の席の方もお一人で来られているとわかり、開始前の10分程度いろいろお話させていただきました。

愛媛から来た、というと驚かれてましたがあちらも伊勢から。名古屋の方が近いらしいんですが、関西のコンサートの方が客のノリが良く、結果さださんも楽しそうにしていることが多いので、関西のコンサートに来ることが多い、と言われてました。そういえば、何度か参加した大阪のコンサートを思い出すと、確かにそうだなぁ、と納得。そんなノリのいいコンサートを期待しつつ、初の奈良コンサートが始まります。

(開演17時5分)
1 精霊流し
2 無縁坂

〜MC〜
みんな、盛り上がってるかぁ〜。(「おー」と会場から返答があると)嘘つけ、今の曲でどうやって盛り上がるんだ(笑)。遅れて会場入りしているお客さんに対して「いらっしゃいませ。今日は5時から始めてますが、いつものように6時からだと思ってました?」と。でも、遅れてきても楽しめる。

3 雨やどり
  
※「虫歯がキラリン」のところで突然止まる。歯医者の先生と話す機会があり、前歯から4本目を小臼歯だと教えてもらった。だから小休止してみました(笑)。
4 秋桜
5 檸檬 

〜MC〜
秋桜を作ってから、よく披露宴に呼ばれるようになった。秋桜はだいたい披露宴の終わりの方、新婦からの手紙を読むところで使われることが多い。会場が涙で包まれるが、ああ言うのは、家でやってきて欲しい(笑)。披露宴に呼ばれると、歌を歌うから食べられないし飲めない。お酒を飲んで歌うのは声帯によくないから止めた方がいい。

クラス会というのは、普通何年かごとにするものだが、自分たちのクラス会は年4回したこともある(笑)。あるクラス会の2次会で、友人たちがカラオケで盛り上がってた。よくプロの前で歌えるな、と(笑い)。自分は基本的に歌わないんだが、その店のカラオケは得点式で90点以上出すとボトル1本サービスしてくれる。「さだ、そろそろボトルプレゼントしてくれよ」と友人に急かされ『上を向いてあるこう』を歌うと77点だった(笑)。自分の歌を自分で歌えば大丈夫だろう、と『案山子』を歌うと67点だった(笑)。

ある親友の結婚式に呼ばれて、いつも飲まないのを見てて不憫でしょうがない、今日は歌わなくていい、その代わりトーク15分用意している、と言われ、それを真に受けてギター持たずに行ってしまった。あの頃は若かった。今なら、そう言われても、車にとりあえず積んでおくとか、念のため持って行くと思う。でも、当時は本当に持っていかなかった。親友や友人はそれでいい。でも、結婚式というのは本人のためにやるもんじゃない。一生のうち何度しか会わない親戚のおじさんたちのためにやるもの。そういうおじさんたちから、なぜさだまさしが来ているのに歌わないんだ、と言われ、エレクトーンのお姉さんに協力してもらって『秋桜』を歌った。ここから、エレクトーンハイ事件に進みます。

以前は歌うことが多かったんだけど、最近は乾杯の音頭を頼まれたりすることも増えてきた。乾杯の音頭とった人って次の会ではいなくなってることも多いけど(笑)。ここまでで50分くらい経ってるけど、歌ったのは5曲(笑)。そろそろ歌に戻らないと。

6 案山子
7 関白宣言〜関白失脚 
   ※関白宣言は1フレーズのみでストップ(笑)。この曲、もう飽きちゃったでしょ。1979年に作ったけど、当時はもの凄くおもしろがられた。でも、女性蔑視だ、と言われ、今で言う炎上商法(笑)。精霊流しで暗い、無縁坂でマザコンと言われ、防人の詩で右翼、しあわせについてでは左翼といろいろ言われた。歌は時代を歌う物で15も経つとあわなくなる。ということで作り直したのが、と言って関白失脚を始める。

〜MC〜
ピアノ・倉田、パーカッション・木村、ギター・田代の順にメンバー紹介。 年の前半はアコースティックコンサート、5〜12月は通常のコンサートをして、今は体力作りをしながら、1つ1つの音を大切に個人の技を磨いている。その初日に、倉田がインフルエンザにかかり、3人でやった。数日前に4人で会ってるから、絶対移されてると思ったが、誰にも移ってなかった。

去年はエクアドルまで行った。キトは、標高2800メートルの坂の町。ここで生さだもやったが、その放送中に空に光る物体が写り、UFOかと大騒ぎになったが、調べてみるとドローンだった。ちなみに野口英世もエクアドルにいたことがあり、おなじみの1000円札の肖像画は、エクアドルで撮影したものである。日本と外交関係樹立100年目にあたる年であり、コンサートは大いに盛り上がったが、風に立つライオンでチークダンスを踊る(笑)のを見て、お国柄の違いを感じた。200周年も是非来て欲しい、と言われた(笑)。

8 北の国から
  
※いつものように会場内で合唱。間奏のあとの「♪あーあー」のあと「川の流れのように〜」と曲を変えて笑わす。

〜MC〜
今日は4354回目のコンサート。なぜこんなにコンサートをしなければならなかったかという理由はさておき(笑)、今日初めてさだまさしのコンサートに来た人は拍手を、という恒例アンケートを展開。最前列で拍手されてた方がいらっしゃったようで、最前列なのに今まで何をしとった?と笑いをとる。どうやら、二つ隣の席の方も初めてだったようですが、帰りに友人と「歌はほとんどわからなかったけど、話がよかった」と話されてました(笑)。

ロスでジミーハスケルさんとレコーディングした20年くらい前には、さだまさしなんて知らない人ばかりだったが、最近は生さだの影響か、知っていてくれている人が増えた。アメリカのある老人ホームに行った時は、スタンディングオベーションで迎え入れてくれた(笑)。

昔、アメリカで国際ライセンスをとった。アメリカでは、上り坂で自分の後ろに5台連なると譲るというルールがあるらしい。日本も見習うといい。でも、信号のない交差点で鉢合わせした時には、来た順に進むという微妙なルール(笑)。この後、アイムオールライト事件。先ほどのエレクトーンハイ事件といい、懐かしのトークも、聞くたびにパワーアップしてますね。

9 主人公
10 いのちの理由 

〜MC〜
今日お送りする一番の新曲を聴いていただきました。ロスから帰ってくる飛行機が、出発前に補助翼にヒビが入っていたことがわかり、出発が遅くなった。でも、出発後だったら、どうなっていたことか。ちなみに、その時隣に座っていたのが、大谷翔平選手のお母さん。生きていられるのは、いろんなラッキーが重なってのものだということを忘れてはいけない。

東日本大震災がおきて、佐渡裕さんから「音楽家は無力だ」と言われたが、鶴瓶と一緒に、なるべく休みの日は東北へと行動している。大分の日田市で水害があった時に、北見の生さだで「明日、北見工業大学でチャリティコンサートするから」と呼びかけたら、たくさんの人が集まってくれて197万円もの義援金が集まった。それを持って、日田市で歌わせてもらったら、「ただで歌ってもらって義援金までもらってそのまま返すのは申し訳ない」と募金をしたら、持って行った金額より多い240万にもなった(笑)。それを那智勝浦に持って行って歌ったら、「ただで歌って」(笑)、と言われ320万に増えた。わらしべ長者みたいなことになってる(笑)。

数年前から、風に立つライオン基金の活動の一環として高校生ボランティアアワードを開催している。全国にたくさんのボランティアに携わっている高校生がいて、こんなことやってる仲間もいるんだ、ということを知るだけでもお互い力になると思う。でも、遠くから東京に出てきてもらうのは大変。そう思っていると、日本航空が往復の航空券をいくつかプレゼントしてくれた。それを昨年、遠くから来てくれる高校生を中心にプレゼントしたら、今年は全日空も協力してくれるという。ボランティアの輪は確実に広がって行っている。

11 生生流転
12 償い
   
※久しぶりに生で聴く『償い』でしたが、さださんの声の調子はいまいち。特に2番のサビの部分の迫力が…。ただ、アルバム収録のピアノメインのアレンジもいいですが、ギター2本での『償い』は何度聴いてもいいですね(^^)。 

〜MC〜
生生流転は、1980年に中国で撮ったドキュメンタリー映画、長江の主題歌。あれから中国も変化し続けており、映画のフィルムにしか残っていない光景もある。おそらく100年後には評価される時代が来るのではないだろうか。

今日のコンサートの最後に、奈良の曲を2曲。年が明けて1か月、既に新年の目標が守れなくなっちゃった人もいるかもしれないけど、明日は節分。新たな目標を立てて、それがダメなら新年度の誓い、それでもダメなら今年は改元もあります(笑)。それでもダメなら6月には衣替え(笑)もあります。今日の元気を明日につなげて、頑張っていきましょう。

13 まほろば
14 修二会

    ※奈良で聴くこの2曲は鳥肌ものでした。『償い』での声の出づらさが嘘だったかのように、「空にぃ〜満月ぅ〜」や『修二会』の最後の「あ〜」もしっかり出てました。さすがです。
(1幕 19時32分)

〜アンコール〜
今年が皆様にとって、すばらしい1年になりますように。 

15 風に立つライオン
    ※オーケストラ録音を使わずに、ギター2本のみの『風に立つライオン』。さださんの言う「一音一音を大切にする」というのが、特に感じられたエンディングでした。

(終演19時42分)

コンサート終了後、お隣の方とあいさつを交わして待ち合わせ場所に向かいます。伊勢まで車で帰られるそうで、お気をつけて〜。

さて、終演後はミニ夢ツアーです(^^)。詳細は第3章の下部を見ていただくとして、コンサート前に兵庫Kさんから添付ファイルで送られてきた左の写真。終了後にここで待ち合わせましょう、とメールあったんだけど、ここがどこだか(^^;)。ホール入り口入ってすぐらしいので、とにかく出口に向かって進めばいいか、と進んでいると、せんと君は気づかなかった(だって、会場はこの奥。このせんと君を向こうから見ることになりますから。)けど、偶然写りこんでいた緑黄赤の柱、これが目印となりました(笑)。ということで、みなさんと無事合流し、近くの「やまと庵 本店」に移動、コンサートの余韻に浸りながら、楽しい夜となりました。

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