妖怪かっとびじじい
噺歌集ライブ1(ANY社)より抜粋(’94.9.20. ゆうぽうと)
※いやぁー、自分でテープから興すのって、大変ですね…。(^^;)
僕がまあ、今、文化放送でえー、さだまさし大世界社っていうのをやっております。このディレクターが二人おりまして、これは二人ともセイヤングの最後のディレクターだった男なんですね。一人は競馬の青山といってもう、競馬という、もう競馬って言っただけでこう、シッポをブルブルとこう振るうという、近くを歩くと蹄の音がする、そういう奴ですね。もう一人がえー、いなせの吉住という男でございまして、いなせの吉住、これは浅草生まれ浅草育ちもうチャキチャキの江戸っ子ですから、えーもう本当に威勢がいいったらありゃしない、三社祭の時は仕事しないっていう、そういう奴ですから。もうそういう男なんですね。
このいなせの吉住がゴルフを始めたんです。昨年のことでした。それで「まさしさん、ゴルフ教えてくださいよ」「まあ教えるってほどじゃねえけどじゃあ一緒にやるか」「やりましょうよ」という話を、去年の夏前からしていた。秋口に丁度土曜日、熊本からセイヤングをやる予定になってたんですね。熊本からセイヤングをやる予定になってた。その日は僕は不思議に昼間帯は何の予定も入っておらず、つまり夜までに熊本に移動すればいい。そこで吉住に「おー、吉住。それじゃあれだな。あの日は俺、移動だけだからセイヤングやるだけだから、その日熊本でやるか、なっ、移動しといて、ね」。
熊本空港カントリーゴルフ倶楽部。熊本空港から車で5分。近い。で、ここのティーオフ、つまりスタート時間が11時16分、これが取れました。「よしッ。それに間に合う飛行機を取れ」。8時15分発のJAL、これに私どもは乗り込んだのでございます。えー、楽しみはもう胸の中でいっぱい膨らむわけです。いいお天気でした、東京は(笑)。あのような恐ろしい事件が待ちかまえていようとは、神ならぬ身の、髪の少ない身にも知る由はなかった(笑)。
飛行機が飛び立って水平飛行に入ります。ある程度の決められた高度に達すると、水平飛行にこう入っていくわけですね。そうすっと、ええまあ、機長のあいさつってのが行われますね、機長あいさつ。この機長のあいさつ、必ずするわけじゃないんだそうですけどもね、えー、例えば飛行機が大きく揺れてる最中、お客さん不安になります。そういう時に冷静な機長が、えー、今ちょっと揺れてるけれども心配いらないよ、と言ってあげるとお客さん落ち着く。そういう時には必ず、やったりなんかするそうですがね。
普通の機長あいさつっていうのは、今お話したようにお客様を安心させ、落ち着かせるためのあいさつです。ですから、出来るだけ落ち着いた男の方がふさわしい。ベラベラベラベラ喋る奴よりは、ちょっと無口で、何か信頼感のおける、ねえ、そうですね、無口を装います。どんな機長でも、そう普段はもうメチャメチャ喋ってる奴でも、機長あいさつの時だけは無口を装います。間で無口を演技するんです。
普通の機長あいさつはこうです。
「(低く、落ち着いた声で)えー、操縦室よりご案内申し上げます。えー、本日も、おー、日本航空ご利用くださいまして、まことにありがとうございます。えー、当機、えー、定刻通り、えー羽田空港を飛び立ちまして、現在順調に飛行を続けております。えー、航路上のお天気でございますが、おおむね良好という予報が出ております。えー、快適な空の旅がお楽しみいただけるかと存じます。短い空の旅ではございますが、どうぞごゆっくりおくつろぎくださいませ。ladys
and gentlemen...」。普通英語に行くんです、これからね(笑)。
普通、こうです。ベラベラ喋る男は駄目。私はもうベラベラ喋る奴、大嫌い(笑)。もうねえ、無口に生まれてよかったと思ってる(笑)。私たちの機長は違った。
「(かん高い声で)操縦室でございます」(笑)。
もう嫌でしょ?(笑)
「操縦室でございます。当機、7分ほど遅れまして、えー、羽田空港を飛び立ちまして、現在水平飛行に入っております。高度33000フィート、およそ10000メートル上空を順調に飛行を続けております。うー、ただ(笑)、強い向かい風を受けております。秒速30メートルほどの強い向かい風を受けてる関係上、みなさまの熊本空港ご到着が若干遅れるやもしれません。えー、また、九州地方、大変雲の多いお天気になっております都合上、降下の際、あるいは着陸の際に、かなり強い揺れがあるかと存じます。んーま、そこはそれっ」
本当にそう言ったの(笑)。
「まっ、そこはそれ、飛行の安全に関しましては、万全の体制をとっておりますので、どうぞご安心くださいませ。」
英語あいさつなしッ(笑)。
8時15分に飛び立った私たちの飛行機が、定刻で行けば10時40、いえ、ごめんなさい、えー、9時45分くらいに着く予定だったんです。だいたい1時間半から1時間40分、まあ、9時50分に着く予定ですけど、11時16分ですからスタート時間は。まあたっぷり時間はあると思っていた。若干遅れるってからね、えーまあちょっと遅れたって、車で5分ですからそんなものはもう、すぐ行けると、ね、たかをくくっておりました。
そしたら、11時15分くらいでしょうかね、あっ、10時15分くらいでしょうかね、えー随分遅れてるな、とは思っていたんですけど、機長がまた出てきまして
「操縦室でございます。えー、当機ただ今、熊本空港の上空まで到達いたしております。えー、ですが、現在熊本空港上空に積乱雲が発生いたしております、関係上、この中を降下、着陸をいたしますのは、えー危険な場合もございますので、天候の回復を待っております。皆様の熊本空港ご到着、はなはだ遅れまして大変ご迷惑さまでございますが、えー積乱雲でございますが、程なく通過してくれると思っております。」
程なく通過するわけないじゃん、積乱雲が。線路の上に寝てる牛どかすんじゃないんだから(笑)。どうすんだろうと思ったら、したら10時半にとうとう降り始めた。揺れましたよ、もう切り、もう切りもみ状態、ジャンボがこんなになって揺れて。もう私の隣りに座っている広田ってマネージャーが、飛行機が怖い。「止めてよしてぇー。止めて」。あの飛行機の怖い奴って不思議に肘掛け掴むんですね。馬鹿ですね、落ちるときは肘掛けも一緒に落ちるんですけどね(笑)。
それで、もらったね、ジュースを握りしめて
「止めてよしてぇー。止めて。止めてぇー、昨日飲み過ぎたんですよ、うっぷぅー」
とか言ってるわけですよ(笑)。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですけど、なんや、こう、酸ぃー物が上がってくるんですよ。」
「うわぁー、お前ここで行くなよ、お前。その臭いに駄目なんだから俺は。ジュース飲め、ジュース。」
「いや、いりません。」
「いりませんってもらって、お前、もったいないじゃないか。飲め。」
「飲むと、もっともったいないことになると思います。」(笑)
しょうがないって言うんで俺が代わりに飲んであげたんですよ。うーん、それから揺れながら、もういよいよ着陸態勢に入って、熊本空港がもう見えてる、ね。それで足をこう出してる、飛行機が。がに股ですよ、ジャンボは。内股のジャンボって嫌ですよ(笑)。セスナ系には時々見かけますけどね。ま、これでもう着陸の態勢に入った。
そう、名古屋空港の事故でもって、随分有名な言葉になりましたですね。飛行機が着陸態勢に入っていながら、緊急に着陸を回避するやり方が2通りあります。一つはゴーアラウンド、これはもうつまらないところで、有名な単語になってしまいました、ゴーアラウンド。もう一つはタッチアンドゴーといいます。ゴーアラウンドは、車輪が滑走路に付く以前に着陸を回避するやり方です。タッチアンドゴーというのは、文字通りタッチ、アンド、ゴーですから、車輪が滑走路に付いた状態から、再離陸を敢行する。こっちの方がもっと大変ですよね。まあ、大変危ないといいながらも、機長になるぐらいの飛行機乗りは、タッチアンドゴー、ゴアラウンドというのは、これは嫌になる程、訓練を積んでます。僕も何度かその、それを体験しました、タッチアンドゴーの体験はないけど、ゴーアラウンドは割と良くやります。ですからこの間の事故の方が、不思議な気がするんですね。
私どもが、そのたびに、その時に体験させていただきましたのは、ゴーアラウンドという荒技でございますね。もういきなり、ゴォーーと昇って行くんです、急角度にあまり機首を上げすぎますとね、失速状態になります。こんなことはもう、機長のイロハですから、みんなわかっております。雲の中をダァァーーと揺れながら、雲のないところへバァーとかけあがってまた、操縦席から出て
「操縦室でございます。ただ今、着陸を試みましたが、視界が悪すぎるため、着陸を回避いたしました。えー、皆様には熊本空港ご到着が遅れまして、はなはだご迷惑様でございます。今しばらく天候待ちを致しますので、このまま、ちょっと、しばらくの間お待ちくださいませ。尚、他社便もまだ1便も着いておりませんので、どうぞご安心を...」。どうぞご安心(笑)って、全日空と争ってるわけじゃないんだから。着いてくれりゃいいんですけどもね、うーん。
8時15分に羽田空港を飛び立った私たちの飛行機が、着いたのは、午後、午後12時5分。いいですか、8時15分に羽田を飛び立ってんですよ。その飛行機が着いたのが、午後12時5分。グアムへ行けるっていうの。ね。12時5分。よぉーーやく、たどり着いたんですよ、福岡空港へ(笑、拍手)。ありがとう。福岡へ行ってどうするの。熊本へ行けよ、熊本へ。
もう、ゴルフ、パアーですよ、そんなものは。しょうがない。吉住が落ち込みましてね。荷物取りながら
「さださん、残念でしたね。俺、昨日も一昨日も、さださんとゴルフが出来るってんで、あれですよ。2日続けて打ちっぱなし行っちゃいましたよ。残念なことになりましたね。」
「うーん、そんなにやりたかったの? じゃあこれからやるかッ」
「どこで」
「どこでったって、熊本空港行ってやりゃいいじゃん。カントリー倶楽部行こうよ。これからだとな、タクシーで走れば、そうだな、2時間? 2時間から2時間半で行くから。全部は無理だよ。ラウンドは無理だから行けるとこまで、ね。ハーフだけとか。そういうんでやろうよ。」
「出来ますか?」
「出来るよ。だって飛行機が着いてないの、ゴルフ場、みんな知ってるもん。遅れたの俺達だけじゃないもん。行こう。とにかくタクシーを探せ。」
「どんなタクシーにしましょう?」
「早いの探せ。」
「早いって書いてないもん。」
「何か早そうなの探せ。」
そしたら広田が「うっぷぅー」とか言いながら
「まさしさん、こんだけ荷物があるんだから、ワゴン車にしましょうよ。」
「うーん、それはいいアイデアだ。ワゴン車探せ。」
いました、白いワゴン車が。えー。私は運転席覗き込んだ時に、がっくりしました。ものすごいおじいさんが座ってるんです(笑)。
「すいません。すいません。」
「おぅ?」(笑)
「あの、トランク開けて欲しいんですけど...」
「おぅ?」
「トランク開けて欲しいんですけど。」
「開いとるばい。開いとるばいて。ほら。開いとるも。早よ、荷物ば入れんしゃい。後で閉めとって。」
もうだめだと思ったもん(笑)。ハーフなんてとんでもないって思ったもん。で、運転手さんの後ろにとりあえず俺が乗ったんですよ。隣りに吉住っていうディレクター、それから構成作家の小沢ってのがいて、運転手さんの隣り、助手席に私のマネージャー広田が乗ったんです。俺、座った瞬間に吉住に言いましたもん。
「吉住、五時間」(笑)
「そんなにかかりますか?」
「かかるか、たってお前、着いてくれりゃいいよ、お前。途中でもしものことがあった時は、お前、命懸けだからな。」
「そうすっか。じゃ、ゴルフだめですね。」
「お前、ゴルフだめなんてお前。着きゃいいじゃねえかお前。えー。ゴルフやれたって、死んじゃしょうがないんだから。なっ。」
そしたら、運転手さんが
「どこまで?」
広田が僕の方を振り返って、この車でいいんですか、って合図を送るわけですよ。
(合図を送るしぐさ。(笑))
しょうがないから、俺もバックミラーに写らないように、陰からこう広田にサイン送るわけですよ。(再び合図を送るしぐさ。(笑))広田がもう、なんだかわかんないから
「あのぉー、熊本へ行っていただきたいんですけど」
「(急に元気な声で)熊本ぉ?」
運転手さんの目がキラッ、と光った。私はその目を後ろから見てて、「もしかして」、と思った。
で、運転手さんが続けて
「急ぐと?」
と、こう聞くわけです。広田が遠慮がちに
「ええ。出来たら、ちょっと急いでいただけると、ありがたいんですけど」
「よっしゃあーー」(笑)
じじい、早ぇーの(笑)。早ぇーなんてもん、高速道路上がったらいきなり160キロ(笑)。そりゃ、どんだけ怖いか。広田、足つったって言ってましたもん。両足つったって。ほりゃ、怖かったですよ。ビューーっと走りながら、キューン、シューン、シューーン、シューーン、シューンシュン...。鳥栖までは3車線なんです、片側。細かい演技でお届けしてます(笑、拍手)。シューーン。
もの凄い運転なんですよ。いや、達者な運転するな、と思って
「運転手さん、大丈夫ですか?」
「両目1.5」
とか言うんですよ。そんなこと聞いてやしねえや、こっちはね。ほんで
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。無事故無違反たい」
嘘つけって、今違反してるじゃねえか(笑)。無事故無検挙と言いなさい、ってんですけどね。
あんまり若い運転する、確かなんです、シューーン、シューーン、シュンシューーン。凄いんですよ。俺はもしかしたら、この人はおじいさんに見えるけれども、おじいさんじゃないんじゃないか、ね、よくあるじゃん。悪い魔法使いに呪いをかけられ(笑)、ね。お前を心から愛してくれる人が現れるまでは、じじいでいろ(笑)、とかなんかそう、ないかな、そんなの。なんかそう、ね、もしかしたら俺の勘違いかもしんないと思って、年齢を聞いちゃった。聞かなきゃよかった。
「運転手さん、若い運転されますけど、失礼なことを聞くようですが、おいくつですか?」
「しちじゅうにっ」(笑)
後ろでもう、シートベルト閉めてんですよ。「72」「72」「72」...(笑)。ゴルフだったら最高ですけどね(笑)。「72」「72」...。僕の父親が、去年73だったんでね。僕の父親より一つ年下。親父が大正九年の生まれですから、ああこの運転手さん、大正十年の生まれだな。単純に計算できるじゃないですか。黙っときゃいいのに、俺、またつっ込んじゃった。
「ああ、そうすっか。じゃあうちの親父より一つお若いんですね。大正十年のお生まれですね。」
「いや、大正五年」
「おぃっ」(笑)。
後ろでみんなで手、握りあってんの、こうやって。喜寿ですよ、喜寿、77、ええ?160キロ?ええー。もうどうしようかっと思った。
広田もまた馬鹿だから、人間、気が動転すると訳のわかんないこと言うんだね。ビュービューこう走ってる最中に
「運転手さん、この車、小さい割によくスピードが出ますね」だって。
「うーん、明日車検たい」
っておいっ(笑)。
で、カレンダーが置いてある。普通この辺においてあるのに、ここに置いてあるんです、ね。吉住の膝頭のところに置いてあるんです。で、それを見ながら解説するんですよ、高速道路上で。
「本当はあのぉー、明日車検ばしたかったとたいね。ばってんほら、明日日曜日やろも、うん。だけん、あの、車検は出来んとたいね、うん。で、月曜日も私ほら休みやもんね、うん。だけん月曜..」
前向け、じじいっ(爆笑、拍手)。
そりゃ、どんだけ怖いか、そら。よく笑ってられるね、人のその不幸を。ほぉーら、じいさん張り切ってシャー、って行くわけですよ、ね。それで
「いや、運転手さん、大正五年のお生まれには見えませんね。お若いですよ。」
「うん。ばってん歯ぁーがないとぉー」(笑)
って俺の方見るんですよ。死ぬかと思ったもん俺、怖かったもう。
そしたらね、それだけのスピードで走ってた人がね、八女の先かな、あれ、柳川の少し先ぐらいですよ。なだらかな、もう本当に視界のいい緩やかなカーブですよ。やさしいバンクがこうついてて。何でもないカーブでね、ヒュヒュヒュヒュヒュー。80キロ以下に落ちたんですよ。俺もう、どうしよと思って、脈取りに行こうかなと思った(笑)。
「運転手さん、どうしたんですか?」と俺が聞いたら
「うん。この先で計りよると。」
ってちゃんと知ってるんですよ(笑)。
もう参った。速かったよ。12時20分に福岡空港を出た、私たちのこの、妖怪かっとびじじいというあだ名をつけた、このじいさんの運転する車が、熊本空港カントリー倶楽部、クラブハウス玄関先に着いた時刻が、いいですか? 12時20分に福岡空港を出て、着いた時間が午後1時20分(笑)。1時間で着いたのよ、1時間。そりゃ私たちだって走れと言われれば走れないことはないけども、相当命懸けですよ。お巡りさん無視してね。それはねぇー。
で、僕ら降ろしたら、元のじいさんに戻ってんの(笑)。
「運転手さん。帰り、あんまり飛ばさないで、気をつけて帰ってくださいよ。」
「おぅ?」(笑)
「気をつけて帰ってくださいよ。」
「おぉ」
帰りは5時間かかったと思いますけどね(笑)。
いやー凄いわあ。まあね、スピードを出す、っていうことは、これはいけません。うん、これはいけない。うん。どんなに腕に自信のある人でも、事故っていうのは自分だけ悪くて自分だけ事故るんだったら、これは仕方がない。例えば誰かに迷惑かけたり、誰かから迷惑をかけられたりってことがあるから、本当に気を付けなきゃいけないんです。交通事故の悲惨なところは、誰もやろうと思って起こす人はいないんです。ですからね、えーどっちが被害者か加害者かわからなくなる。あんまり悲惨な事故なんかやるとね。ですから本当にくれぐれも、スピードには気をつけて。あのセナですら、あれ程の天才ですらね、ああいうことがあるんですから。本当にスピードに慣れたりすることだけは、ほんと気をつけてください。
ただ、この妖怪かっとびじじいの凄いな、と思うところは、77歳で現役。なんでも構わない。別にドライバーでなくてもいい。なんでも構わない。77で現役、っていうのは素敵ですねえ。俺なんか77まで歌えるわけではなし、ねえ。そりゃ77まで歌ってる歌い手もいますよ。今年、フランクシナトラが来るそうです、年末に。彼は78歳。ま、そりゃね、特別な人を除けばね、一般人にとりまして、77,8で現役生活を続ける、っていうのはこりゃーやっぱり大変なことです。この健康さだけは、僕ら見習いたいな、とつくづく思いましたね。
自慢ですもん。
「本当はこの車、若手がみんな乗りたがるとですよ。そら、ばってん私が辞めんうちは誰も乗れんとですたい。」
辞めてあげろよ、お前は(笑)という。ねえ。あのじいさん、ねえ。
だからハーフはゆっくり、ゴルフ、9ホールだけできましたけどね。何が悔しかったって、こう、僕らが、あのお、熊本空港カントリー倶楽部へばぁーと登っていく最中ですよ。もう目と鼻の先が熊本空港ですからね。びゅーと登って行って、もうすぐ倶楽部ハウスだという時に向こう側からキーーーンって、飛行機が着陸している姿を目撃してしまいましたですけどね(笑、拍手)。大変なもんでございますね。
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