オールスター戦観戦記

第2章 観戦

オールスター2日前、当日の天気予報は曇り時々雨で降水確率40%という数字。しかも翌14日は70%ということで、雨天順延ではあるが徐々に悪くなるという予報に順延の意味がない、と気をもむ。そして翌日になると降水確率が50%に変わっている...。これはますますピンチ。ここまでの観戦履歴が1勝1敗1雨、しかもすべてが雨にたたられているという雨男ぶりを発揮してしまうのか、それとも歌う照る照る坊主・さだまさしを愛する虎キチ@愛媛の気持ちが勝るのか。とにかく相手が天気ではどうすることも出来ず、ただただ祈るのみ。

試合当日、平成14年7月13日。天気予報は見事にはずれた(^^)。雨男の神通力(って言いませんね、この場合(^^;))も全く効かず見事な晴天、暑いくらいです。よぉ〜く考えると、前年の10月6日のファーム選手権の時も雨とは無縁、こういうお祭り事は雨の影響は受けてない、ってことに気づきました。またそのうち行くであろう阪神戦にもこの運を持ち込みたいところです。この日の午前中は模擬テストの監督で登校、座っているだけで汗だくになり試験どころではない状態の中、「オールスターは大丈夫(^^)」と一人こっそり喜んでました。でも、ホント暑かった。学校現場にエアコンが完備されるのは一体いつのことになるのでしょうか。

模試が終わってからそのまま松山へ車を走らせました。駐車場に近づくとさすがに混んでましたが、それでも渋滞は約3キロ、所要時間約15分と思っていたよりは混雑してませんでした。もっとも、着いたのは15時過ぎで開場まで30分、試合開始まで3時間半もある時間でしたから、そんなに混んでなくて当然といえば当然かもしれません。外野指定を買っていたので暑い中あまり早く行っても仕方ない、ということで駐車場に停車してエアコンをかけたままさだまさしをバックミュージックにゲームボーイのスーパーロボット大戦(笑)をしてしばらく時間をつぶし17時前に球場入りしました。

座席はセ側であるライトスタンド。バックスクリーンから数えて10数番目の最前列(下の左の写真の青帽子の人の右前)、ライトというよりセンター、ほぼ真ん中の最前列(だいたいの位置はファーム選手権の最初の画像でわかるかな?)なわけです。ほぼ真ん中の最前列、コンサートなら最高なのになぁ、なんて暢気なことを考えてました。しばらくするとオープニングセレモニー、下の右の写真のような行進からはじまりましたが選手の行進はなし(T_T)。せっかくスター選手が集まっているんだから、そして地方に住んでいるとこういう選手に会える機会は今回が最初で最後という人もたくさんいるだろうから、せめて場内一周くらいして欲しかった、と思いました。

   

セレモニーの華、ホームラン競争はカブレラ・ローズコンビのパの圧勝かと思われたが、4対1でセに軍配。そして中村・松山市長とセ・若松監督の対決。なかなかストライクの入らない市長は3球目にネクタイをはずし本気のピッチング、結局8球目を三遊間に流した若松監督の勝利でした。そして全国1万1908通の応募の中から選ばれた玉井友貴君(松山市立道後小4年)による始球式は、ノーバウンドのストライク。退場するとき帽子を振って声援に応える姿はとても小4とは思えませんでした。

試合が始まると、前日とはうって変わって虎戦士は元気がない。結局、桧山・片岡・アリアスは2打数ノーヒット、今岡も3打数ノーヒットで矢野の1打数1安打が唯一の安打でした。前日の東京ドームではMVP弾のアリアスや片岡の本塁打、井川・ムーアの両左腕も好投しただけに、これが逆だったらなぁ、っていうのが正直な感想。まっ、今岡のポール際への大ファールフライや桧山のジャストミートのセカンドライナーなど、惜しい当たりはあったのですが...。

当然といえば当然ですが、応援席の姿はいつもの阪神のライトスタンドとは全く違います。スタンドにはいろんな球団の応援旗。逆光で上手く写ってない(^^;)ですが、下の左の写真では数球団の旗がはためいてます。また、いろんなメガホンを持った人(ちなみに虎キチ@愛媛の右隣はベイ、そしてその向こうはうさぎさんチーム、左隣は同じ虎でした(^^))が一緒に声援を送るのもオールスターならでは。宮本(ヤ)が打つときは傘を振る人、新井(広)が打席に立つと、スタンドで立ったり座ったりのスクワット式応援(正式には何て言うの?(^^;))といろんなファンがそれぞれ独自の応援を展開。阪神ファンも負けちゃいないですよ、しっかり六甲颪を2回熱唱、うち1回はラッキー7のジェット風船の合図です(^^)。ただ、アリアスが打席に立った時の声援、虎ファンの「かっとばせージョージ」が他チームファンの「かっとばせーアリアス」にほぼかき消されました(^^;;;)。

   

また、面白かったのが上原(巨)がマウンドに上がった時。投球フォームに入った瞬間くらいに内野席とパックネット裏から、おそらく何百個という閃光。そう、カメラのフラッシュなんです。外野席から見てたら綺麗でしたよ、まるで花火のようで(^^)。でも、それ以上の花火が見られたのが清原(巨)が代打に立った時でした。また、9回の守備につく松井に向かって「松井ぃ〜。六甲颪歌ってぇ〜」と叫ぶタテジマシャツを来た若者が。彼女とおぼしき人物に「歌うわけないやん」ってツッこまれてました(笑)。でも、松井って高校時代までは阪神ファン。この声が聞こえてたら、センターでこっそりと歌っていたかも(^^)。しかし、阪神vs巨人戦では絶対にあり得ないセリフ、6球団が同じチームにいたからこその言葉でした(^^)。

5回終了後、グランド整備が終わったあと、「ベースボール」を「野球」と訳したと言われる故・正岡子規の野球殿堂入りの表彰がマウンド上であり、川島コミッショナーから子規の妹の孫である正岡浩さんにレリーフが手渡される式があった。5回のグランド整備中というと、通常は両軍の応援団の鳴り物による応援合戦が繰り広げられている。この日もそうだったのだが、授与式がはじまってもトランペットの音がしばらく鳴り続けており、少し嫌な気分でした。また、式の間中、スタンドがざわついておりマウンド上のコミッショナーや正岡さん、そして受賞した故・正岡子規に失礼な式であったと思いました。試合を誘致し盛り上げるとは、こういうところも含めてのものであるだけに、少し残念に感じました。

そして、阪神の選手が活躍しなかった(^^;)ことと、閉会式でも選手の場内一周がなかったことを含めた3点が不満点、これ以外は大変満足出来るオールスターでした。閉会式が終わり売店を少し覗きましたが、これといったものはなくそのまま車へ。早くも駐車場の正面出口へ向かう車は長蛇の列、既に2キロ以上の渋滞だったでしょうか?ここから出ると時間がかかりそうだったので少し遠回りになるけど裏の方から脱出しました。こちらはほとんど渋滞に巻き込まれず帰ることが出来ました(^^)。

オールセントラルvsオールパシフィック第2戦

〔パ〕 ○パウエル(近)−若田部(ダ)−金田(オ)−隼人(日)−S豊田(西)
〔セ〕 ●ホッジス(ヤ)−川上(中)−上原(巨)−小山田(広)−岡島(巨)−石井(ヤ)
MVP 的山(近)
優秀選手賞 新井(広)、松井(巨)、パウエル(近)、豊田(西)
 
阪神選出 ファン投票(井川、矢野、今岡、片岡、桧山)、監督推薦(ムーア、アリアス)

 

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