第2章 コンサート

 

コンサート会場に入る時、入り口でその後の公演の案内みたいなのもらいますよね。その中になんと5月に松山坊っちゃんスタジアムで予定されているプロ野球公式戦・のヤクルトvs阪神のチケット購入方法と郵便振込用紙が入ってました。チケットの発売方法はまだ公表されてなかったので、この場で初めて知ったことになります。自分の好きなものの阪神とさだまさしがこんな場所でこのような形で繋がってくるとは夢にも思いませんでした。

緞帳は会場のものを使用。開演となり静かに緞帳が上がるもメンバーは誰もおらず、ステージ上は大阪第2夜と同じく野外ステージのような鉄骨にスクリーンが3個。またステージ中央の一輪挿しには真っ赤なバラ。これの使用法は大阪で見た、あれですね(^^)。しばらくするとまっさん(オレンジ色のジャケットにオレンジと黒の派手なネクタイ)が一人で登場。拍手に送られながらステージ中央へ。ギターを手に取りながら「あー緊張する」(笑)といいながら開演。
(18時5分開演)

1 名もない花
2 夢
3 交響楽
(3曲の間を切らずにメドレーで演奏)

〜MC〜
30周年ということで、去年の9月から12月にかけて東京・名古屋・大阪で8日間、曲はもちろんトークも毎日違うコンサートをやってきた。何が大変ってトークが地獄(笑)。名作トーク集のCDが役に立った(笑)。また、曲の方も自分の曲なんて普段聴かないから覚えてない。私よりみんなの方が知ってると思う(笑)。自分の人生の中で、自分の曲を一番よく聴いた。そして、よく似た曲があることに気づいた(笑)。

松山へは昨日から来ていて、昨日は大街道のパチンコ屋(毎年の恒例で笑い)で打ってたら、隣のお父さんに「失礼ですがさだまさしさんですか」と声をかけられた。コンサートは明日で今日は仕事はない、と言うと「では一緒にお食事でも」(笑)と誘われた。お父さんにナンパされました(笑)。自分が歌手になっていなかったとしたら...。学校の先生やアナウンサーにあこがれてた時代もあった。いずれにしても喋ることが仕事ですが(笑)。

4 もうひとつの人生
5 未来

〜MC〜
2003年4月7日は、あの鉄腕アトムの誕生日。アトムは自分たちの世代にとって未来の象徴のようなものだったけど、その未来がもうそこまで迫って来ている。手塚治虫さんがなくなる2ヶ月ほど前にホテルのロビーでばったりあって、「頼みたいことがあるが、今2〜30分時間が取れないか」と言われたがレコーディングの予定があり丁重に断った。「また後日必ず連絡するから」と言われたが、手塚さんは帰らぬ人となり二度と連絡はなかった。あのとき手塚さんは自分に何を頼もうとしていたのか、何でレコーディングなんかほったらかして話を聞かなかったんだろうか、と今でも後悔している。

アメリカのグランドゼロは「報復」の引き金となってしまい残念である。自分は日本のグランドゼロ、長崎の出身だけど、長崎はいつまでも平和を祈り続けてほしい。ここまでのステージはまっさんのみ。つまりここまでの5曲とも弾き語りでした(^^)。次の6曲目に八尋(瓢箪型の謎の打楽器で演奏)が、7曲目からメンバーが全員そろいます。

6 September Moon
7 桃花源
8 桜散る

〜MC〜
2列目の双眼鏡を注意(う〜ん。4列目での栄誉を狙っていただけに残念)。松山市民会館は1〜3列目がオーケストラピットとなっており、ステージと客席がかなり近い。ステージから手を伸ばして2列目の双眼鏡を手にできてしまったまっさんは、逆にその双眼鏡でお客さんの顔をのぞきこむ(笑)。今日はアコースティックナイト、ということで隣に座っているだけで安心できるコンサートです。にぎやかなのは明日です。

今日はメンバー紹介に時間をかけました。管楽器・庄司さとしはイングリッシュホルンとオーボエの代表曲を披露。イングリッシュホルンは「遠き山に火は落ちて」、オーボエは「白鳥の湖」。白鳥の湖ではまっさんが踊ってみせる(笑)。そして小池ストリングスの小池弘之はヴァイオリンで喋れるっ! 「ご町内のみなさま、毎度おなじみのチリ紙交換でございます。ご不要になった古新聞、古雑誌などをトイレットペーパーと交換いたします」というおなじみのフレーズをヴァイオリンで弾く。これ、必聴です。ホントにそう聞こえてちょっと感動(^^)。そして右端がパーカッションの八尋、左端がピアノの倉田、今日は両サイドに光り物(二人は短髪)を用意しております(笑)。

9 北の国から(会場内合唱はもはや定番ですね(^^))
10 案山子
11 秘密

〜MC〜
自分は旅をするのが好きであるが、別に家にいたくないわけではない(笑)。去年の6月も休みが数日取れたので、学生時代の友人らと京都に鮎を食べに行った。大阪に一泊して友人らは仕事に行ったが自分はまだ暇なので、紀伊半島方面へ行くことにしてレンタカーを借りた。

以前からお世話になっている十津川村を一目見ておこうと思い、ただ、今日は素通りするだけでまた後日行くための下見のつもりだった。十津川へ向かう道はどんどん山奥に入っていき、ついにはナビゲーションシステムが効かなくなった(^^;)。と、そこへ携帯。弟の繁理からで「どこにいる?」「十津川にいる」と応えると切れた。B型は自分の言いたいことだけ言うと切る(笑)。だいたい、会社の社長ともあろう者が、その会社の稼ぎ頭が今どこにいるのかを知らないでどうする(笑)。

しばらくするとまた携帯。どうせまた弟からだと思い「何ぃ?」と出ると「もしもし。さだまさしさんでございますか?」という声。あわてて返答し直すと、相手は十津川村役場のカシヒラ課長。どうやら弟が連絡したらしい。十津川に来られるとかで、宿も取れました、と言われ「泊まるんかい」(笑)。で、どうやって宿まで行けばいいかわからないので場所を尋ねると「案内するから役場まで来てくれ」と言われたので、今度は役場までの道のりをきくと「1本道だから迷う方が難しい。どうやっても着きます」(笑)と言われた。

その夜はカシヒラ課長の他、村長や助役も部屋を訪れ大迷惑な宴会(笑)となった。宴会に出てきたのは鮎(笑)。昨日あんなに食べなきゃよかった。翌日は村長の車を運転手付きで貸してくれた(笑)。地元のファンのおばさんも合流し山道を歩いている時にヘビが出てきた。可愛い女のあるべき姿は「キャー」と怖がるもんだが、そのおばさんたちは「あっ、へびだへびだ」と近づいていった(笑)。運転手の人も前にマムシを捕まえたことがあり、片手にマムシを持ったまま片手で運転して帰ったことがあるという(笑)。2匹捕まえた時は困ったらしいが(笑)。とても素朴な人たちでいい村だったが、村長は高速道路も何もいらない、今のままの不便な村でいいから、来たい人だけが来れる村のままでいいというのが心に残った。

12 精霊流し
13 無縁坂
14 本当は泣きたいのに

〜MC〜
中学や高校の同期会がちょくちょくある。先日カラオケに行って「さだ、歌えよ」と珍しく言われたのでどうしたのかと思ったら「80点以上出したらボトル1本サービス」の張り紙(笑)。「俺がボトル、サービスしてやるからよぉー」と意気込んで「上を向いて歩こう」を歌ったら77点だった(笑)。持ち歌じゃないからダメなんだよ、と言われ「案山子」を歌うと67点だった(笑)。

15 セロ弾きのゴーシュ
16 惜春
17 晩鐘

〜MC〜
金曜日の夜、仕事疲れのあなたにはぐっすり眠れるコンサートだったでしょう(笑)。最後はいつもの「元気」と「勇気」の話。

18 飛梅
19 修二絵
(1幕20時46分)

〜アンコール〜
20 つゆのあとさき
エンディングが流れる中、バラを最前列の白髪のおばあちゃんに渡して退場。
(20時53分)

〜アンコール2〜
会場内が明るくなりはじめ、会場係のアルバイトが客席前方にスタンバイし始めた頃、鳴り止まぬ拍手に押されるかのように、ステージ袖のメンバーやスタッフに指を1本立てて笑顔で示しながら(「あと1曲やるよ」の意味だったのでしょう(^^))まっさんが一人で登場。会場からの「ありがとう」の声に「こっちこそありがとうだよ」と応えるまっさん。素敵な笑顔でした。

21 甘い手紙(ステージ中央の椅子に座ってギター弾き語り)
(終演21時0分)

まっさん自身も言っていたように、今日は静かめの曲の多いコンサートでしたが、「晩鐘」や「飛梅」など、昔の名曲や、「未来」「秘密」など、虎キチ@愛媛好みで普段のコンサートではあまりやらない曲も聴けた、通好み・玄人受けするコンサートであったと思います。まっさんの声の調子もここ数年では最高に良い状態ではなかったでしょうか?高音の伸びも最後の曲までしっかりと出ておりました(^^)。

コンサート終了後、左ちょっと斜め前に座っていた男の子がこちらに向かって軽く会釈していたので「南高の生徒?」と聞くと「はい」と答えてくれました。3年生ということで、直接授業に行ってない学年でしたので面識はなかったけど、こういうところでちゃんと挨拶してくれるのは嬉しいもんですね。ファンかな、と思って尋ねたら「母がファンなもので」と言ってました。お母さん、ちゃんと息子をさだファンに教育してくださいよ(笑)。このコンサートの翌日、愛媛県の公立高校は卒業式。彼もその主役の一人でした。アンコールで偶然歌われた「つゆのあとさき」の『♪今日は君の卒業式』のフレーズに彼は気づいたかな?(^^)

 

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