第2章 コンサート

コンサート開始前に楽しみが一つ。虎キチ@愛媛PAGEの伝言板・黒板の方に昨年はRさんが登場していて、コンサートで初めて対面しましたが今年は新たにTさんも参上。さだまさしと阪神が好きな愛媛三人衆で会おう、という約束をしております。Rさんとは昨年の夢ツアーでも何度か会ってますがTさんとはこの日が初対面となります。

で、待ち合わせ時間より少し早く着くと既にRさんは来てまして、4月から高知に転勤と聞きました。せっかく結成した(といっても別にまっさんコンサートのステージで歌うわけではない(笑))愛媛三人衆も今日が最初で最後になるなぁ。Tさんは仕事の都合でコンサート開始直前の合流となり簡単なあいさつ程度となりました。コンサート後はどうしても遅くなるので、初対面はかなり短い時間となりましたが9月の夢ツアーで再会出来るといいな、と思いつつコンサートモード突入です(^^)。

緞帳は会場のものを使用。前回同様、開演前のアナウンスで2部構成であることと、非常灯の電気も消す、ということの連絡があった。開演と共に緞帳が上がっても半透明の幕があり、声は聞こえるがまっさんは見えない、という状態で1曲目は進んだ。でもステージ左奥に設置された満開の桜の木(もちろん作り物です)だけは照明の関係で良く見えた。1部はこの桜の木に上手く照明を当てながらの演出が良かった。また、木に風を当てており枝や花がそよぐ感じも好演出であった。ちなみに右の写真(ページ下部にもう1枚)は平成19年4月8日、愛媛県今治市玉川ダム湖畔にて虎キチ@愛媛が撮影した桜の写真です。クリックすることで別窓で大きめの写真が見れますm(_ _)m
(開演18時5分)

第1部
1 桜人
2 桜桃
3 絵はがき坂

〜MC〜
最初の挨拶。去年も3月22日だったから丁度まる1年になる。もうこの年になると、お互い元気で会えるということだけで幸せ。昨日も今日もいい天気で、でもスコアは伸びなかった(虎キチ@愛媛注:どうやら昨日もゴルフらしい(笑))。愛媛には4月にも来る(虎キチ@愛媛注:NHKの深夜の生放送番組。「正月はさだまさし」「卒業式はさだまさし」等、不定期にラジオ番組をテレビでやっている感じの放送をしている)ことになっている。NHKの低予算開発番組(笑)なんですが、みなさんには来てもらっても困る(笑)。今日は静かなコンサート。また休憩も挟むからストレッチしたり、グッズを買いに(笑)行ったりして欲しい。春の曲から始まったから、夏、秋と来て、冬が出てきたらそろそろ終わりかな、と覚悟して欲しい、わかりやすいコンサートです。

4 惜春(バイオリン)
5 驛舎

〜MC〜
コンサートツアーというのはだいたい30人くらいで動いている。(ステージ上の桜を差しながら)上手いこと木を生やしてくれているけど、毛もはやしてくれないかな(笑)。ある時冗談で「スタッフで二人ほど働いていないのがいる」とコンサートで言ったら、あとでスタッフに「その二人というのは誰のことなんだかはっきりしてくれ」と詰め寄られたことがある(笑)。マネージャーの広田と石井が「実名だけは言わない方がいい」というので言わなかった(笑)が、これで誰のことだかはっきりした(笑)。ツアーに行くとその場所その場所で友達が出来てそういう人たちに会うのも楽しみ。会うと「酒飲もう」ということになるが、向こうは年に1回でもこっちは毎日になる(笑)。

中野にある明治寺の草野榮照さんが亡くなった話。自分と年が同じでコンサートやディナーショーによく来てくれていた。その一周忌の時に奥さんから時計をいただいた。榮照さんが使っておられるのは古かったので、それと同じものをわざわざ探してきてきれた。それをこうやってコンサートの時にいつでも時間が見れるように置いてある。壊れるまでここにこうやっておいているんだろうな。

6 献灯会
7 さよなら橋

〜MC〜
メンバー紹介。遅れて入ってきた人(2列目か3列目のほぼ中央席でした)がいて、「いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。どうぞごゆっくりお席をお探し下さいませ。本日午後6時より開演致しております。まだ2曲しかやってませんから」(笑)。

献灯会は草野さんのために作った歌。歌に出てくるいろんな草木の名前はある程度適当に書いたんだけど、それの歌詞を奥さんに渡したら「あら大変。立葵がないわ」と慌てられた。「わかりゃしないから大丈夫ですよ」と言うと「いや既にファンの方がお見えになってます」と(笑)。しばらくして草野さんの供養塔横に植えた記憶もない立葵が生えてきた。不思議なことがあるもんだ。

小中高といろんな仲間がいて、ある時一緒に集まったことがあった。そしたらみんな意気投合しちゃって、もう誰がいつの同級生かわかんなくなっちゃった(笑)。平山という同級生の奥さんが亡くなって元気がなかったので「一緒にハワイに行こう」と言ったら小針という同級生のも「一緒に行きたいな」と言い出した。でも小針は象牙彫刻家協会長の職に就いてるから「そんな簡単にいけねえだろ」というと「確かにそうだな。じゃあ辞めるか」とあっさり辞めたと思ったら、辞めたのは象牙彫刻家協会長の方だった(爆笑)。

生き残った人間は、死んだ人の分までしっかりと生きないといけない。

8 向日葵の影(バイオリン)
(1部終了19時10分)

第2部(開演19時23分)
1部と違って2部のステージはシンプル。1部にあった桜の木は撤去されており、バックの左にスクリーンが山を形取るような感じで三角にまとめられていた。そこにいろんな色の照明を当てて演出していた。

9 Birthday
10 案山子

〜MC〜
NHK家族に乾杯の主題歌になっている曲と昨年紅白で歌った曲の2曲をお送りしました。家族に乾杯は鶴瓶と一緒にやってる番組ですが、鶴瓶とはじめて会ったのは今からもう30年も前になる。まだまだ名もない噺家であった彼がある時コンサートから帰るとホテルのフロントマンに手紙を託していた。昔からファンであったと言うことをつづってあったそれを読んで「つるびんって誰(笑)」「でも面白いな。今東海ラジオの生放送中?」「よし行こう(笑)」ということで、突然生放送中に乱入したのが最初の出会いであった。まさかあんなに簡単に脱ぐ男(笑)とは当時は思いもしなかった。

「鶴瓶はあのねのねだったでしょ?」という言葉に会場中「?」の嵐。ちなみに虎キチ@愛媛も「?」だった。えっ?みんな知らないの?「あのね、あのねのねはね」という発言に会場中笑い。「あのねのねは、原田と清水の二人の前に、鶴瓶とその奥さんのれい子さんの4人だった」と言うと会場から「へぇー」という声。すかさずまっさん「68へぇ、ありがとうございます」(笑)。

昔バックバンドやってくれていた福田幾太郎は33で交通事故で亡くなったけど、今でも俺の心の中では生きている。息子の哲は能代で牧師、娘の羽衣は看護師をしている。二人とも人の役に立ちたいと願いその仕事に就いたらしい。良い思い出が良い未来を生むか、というとそうではないし、その逆もまたそうである。思い出はその人の中で成長していく。間違ったことでくよくよしたりあきらめていたらダメ。

11 道化師のソネット
12 たいせつなひと
(演奏はピアノのみ)

〜MC〜
映画の主題歌2曲をお送りしました。小説は3つとも売れちゃって、3つ目の眉山も5月12日には公開される。先日試写会があって観てきた。周りはみんな泣いてるけど、自分の書いた映画で泣くのもなんか変(笑)だから、別のこと考えて泣かないようにしてた。でも3つ共売れちゃったから4つ目が書きにくい。でも、書いてるんですが(笑)。ここで拍手が起きるが。その拍手に対して「あっ、読まなくていいですよ。読まなくていいけど買って(笑)。良い読者というのは、買うけど読まない(笑)。最高の読者というのは、買ったことを忘れてまた買う(笑)」。

松本和夫さんというお米屋さんからお米が届いた。俺ってよっぽど食うのに困っていると思われてるんだろうか(笑)と思ったが、「山古志村に住む畦神さんという方の作ったお米です。先日の地震で亡くなり奥様がひどく悲しまれております。お米を食べておいしかったら、おいしいと一言手紙を書いてあげて下さい」という手紙が添えてあった。その後、手紙を書き、実際に山古志村に行った。行くと「せっかく来たんだから歌を歌って下さい」と頼まれた。頼まれる前から歌うのは嫌みったらしいけど、頼まれたら歌う(笑)。

案山子を歌ったが『元気でいるか』って元気なわけがない(笑)。『お金はあるか』ってお金ないよなぁ。『今度いつ帰る』って帰る場所なくなっちゃったんだよ、って選曲間違えたと思った。で、歌詞があるからいけないんだと思って北の国から歌ったけど、みんな泣いちゃった(笑)。元気出してもらわなきゃ、と思って関白宣言歌ったけど、やっぱり3番で泣かれた(笑)。俺の歌ってこういう時、いけないな。

先日、東京駅で寂しい景色を目撃した。ちっちゃな子供が「お母さん、お母さん」て足にしがみついてくるんだけど、お母さん、いろいろ忙しいし疲れてるんだろうけど、その子供を足にしがみつけたまま歩いてっちゃった(笑)。それ見て「もったいないな」って思った。何がもったいないかって、子供がああやってなついてくれるのは短い期間、小さい時だけ。気が付けば「うるせぇ、くそばばあ」(笑)なんて言われてるかもしれない。この子がどんなおじいちゃん・おばあちゃんになって欲しいか、そんなことを考えながら、自分の子ども、他人の子供関係なく育てて欲しい。100年後のこの国、自分が生きていないとかそういうことは関係なしに、どういう国であって欲しいか、それを一人一人の大人が考えながら生きて行かなくては行けない。

13 鉢植えの子供
14 愛の音
(ピアノ+バイオリン)
15 晩鐘

〜MC〜
宮崎康平先生が盲目の状態で島原鉄道の天皇陛下案内を務めた話。先生は陛下の眼鏡の縁が光ったのがかすかに見えたかもしれない、と言っていたが、その光が見えたかどうかというのが大切なのではなく、そのことがその後生きる勇気を生んだ、ということが大切。先生は、色紙に「貧の友は真の友なり」という言葉を好んで書いていた。今日は友人をテーマに話をしています。

16 聖夜
17 遙かなるクリスマス
(第2部幕20時50分)

〜アンコール〜
緞帳が開くと、1部にあった1本の桜の木が5〜6本になっており、ステージ左上手前から1本、右奥から1本、枝が伸びていて壮観でした。
18 飛梅

〜アンコール2〜

長いコンサートをもっと長くしてくれてありがとう(笑)。日本では1月下旬になると梅が咲きはじめる。寒さがこれから厳しくなるというときに、一番苦しいときに後押ししてくれるかのように咲いてくれる。冬の次は必ず春が来る。今までこなかった春は記憶にない(笑)。人生の場合、冬、冬、冬、ってこともあるだろうけど、頑張ってれば必ず春が来るから...。

19 サクラサク(弾き語り)
(21時4分)

いつものように笑顔で両手を振りながら帰っていった。緞帳は1曲目の時にあった半透明のもののみが下りてきて桜はライトアップされたまま。まるで夜桜のように綺麗なステージがいつまでも輝いていました。

※文中にある人物名の漢字については最初に変換された漢字をそのまま使ってあります。おそらく実際のご本人と違う表記もあると思いますがご了承下さいm(_ _)m

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