第2章 コンサート

開場前。ネットで知り合った愛知・Tさんとロビーで会った。愛知からわざわざさだまさしを追いかけて愛媛まで来る。とてもじゃないけど真似できません(^^;)。でも、徳島経由で愛知へ帰る途中、徳島のコンサートも満喫。ちょっとうらやましい。で、愛知と言えばういろうなんですが、名古屋駅構内に隠れた名物・シャチボンというお菓子があるんです。以前この話題について話したことがあるんですが、そのことを覚えていてくださり、Tさんがわざわざ名古屋から持参してくださいました。これがそのシャチボン(簡単に言えば装飾付きのシュークリーム。クリックすると拡大画像が見れます)。可愛いでしょ?味ももちろんGOODです(^^)。

Tさんと別れてから、コンサートで興奮してシャチボンを壊すといけないので、一旦車に置きに戻り、再び会場へ。その頃には開場しており、中に入りました。隣の親子(母親と高校生くらいの息子の二人連れ)の会話が耳に入ってきて、どうやら母親が筆記用具(何に使うか明確(笑))を忘れてきたらしい。いろいろ探したり息子に問ったりしているがやっぱりないということなので、「よかったらお貸ししましょうか?同じようなことしてますから」と声をかけました。一応念のため2本準備してましたのでお貸しすることが出来ました。さて開演までもう少しです(^^)。
(18時9分開演)

0 ひらいたひらいた(わらべうた)
(静かに緞帳が上がり「ひらいたひらいた」の歌(テープ...だったと思う)が流れる。ステージ上は真っ暗で、正面真ん中にスクリーン。そのスクリーンにグレープ時代の写真。そして雨やどりや夢供養の頃であろうと思われる写真、山本直純さんと「親父の一番長い日」の時の写真だろうか?「月虹」時のレーズンの写真に続いて最後は最近の写真。「ひらいたひらいた」をBGMにしてまっさんの30年を振り返る、という感じのスクリーン演出でした。「ひらいたひらいた」はアルバム『すろーらいふすとーりー』の「百日紅」用に録音したもの(もちろん歌ってるのはまっさん)であると思われる。この曲から4曲目までは、ステージ後方を暗幕で隠し、ステージ前方中央でのまっさんのギターソロ。歌に合わせてスクリーンへ映像を流す、というスタイルであった。)
1 無縁坂

〜MC〜
最初のあいさつ。こうやって元気でステージに立てることが何より。特に松山では余計にそう感じる(笑)。去年が30周年で今年は31年目。今まで何をやってきたか、ではなくこれから何が出来るか、が大切。グレープでは「精霊流し」が売れ、続いて「無縁坂」がヒットした。そのあと自分たちに求められるのは「初七日」「七回忌」...というもの(笑)。そんなものを打破しようといろんな曲を作った。

2 ほおずき

〜MC〜
(終奏を弾かずにいきなり)これ結構いい歌だったんだけどなあ(笑)。でも売れなかった。こうしてグレープは解散し、そしてソロデビューした。

3 線香花火

〜MC〜
11月に「線香花火」という歌で再デビューしたことに関してはいろいろ聞かれた。作ったのが夏で、録音が秋、そして発売が冬になっただけのことだった。それを次の夏まで待つ、なんて計画性のある奴だったらあんなに借金は作らなかった(笑)し、わからないのにファイナルアンサー(虎キチ@愛媛注:年始のクイズミリオネラに出演。「ファイナルアンサー」は番組内での決め言葉)とは言わなかった(笑)。それにしても鉛筆に負ける(虎キチ@愛媛注:同番組に出演したプロ野球日本ハム・新庄選手が四択問題を2問も鉛筆をころがして答えを決めて1000万円獲得した)とは思わなかった。

自分は「線香花火」が好き(身体全体で線香花火が燃えている様を表現。その表現法が上手く会場内笑い)だけれども最近はあまりしている姿を見なくなった。街が明るくなったのも一つの原因かもしれない。でも明るくなったからと言って犯罪が減ったかというとそうではない。逆に増えてきている。今日も帰りは暗いから気をつけて帰って...というほど気をつける必要のある年代の方は減ってますが(笑)。でも間違えて襲われる(笑)といけないから、かならず顔を見せながら(笑)帰って欲しい。

この歌は売れなかったけど、次の雨やどりが売れた。そしてその雨やどりが収録されているアルバムも売れた。この頃からひらがな5文字の「さだまさし」というものが市民権を得始めた。

4 風の篝火
5 案山子
(暗幕が開きメンバー登場)
6 関白宣言
(最後はいつものパターン)

〜MC〜
関白宣言の最後の盛り上がりから、宅間、岡沢、川瀬、石川の順でメンバー紹介し、最後に「森山直太郎君のさくらのヒットのおかげで後ろ姿が有名になった倉田信夫」と紹介。倉田はそれに応え、ステージに向かってお辞儀、つまり客席に後ろ姿を見せてのお辞儀となった(笑)。

ところで今日お誕生日の方いますか、の問いかけに最前列中央の人が手を上げる。それはおめでとうございます、と話をしていると2列目から「私も。徳島から来ました」の声。でもまっさん、「今ね、こっちの人と話してるから」の声に会場爆笑。誕生日の人の中で一番前の人と話す、と自分で決めている、とあとでフォローしてました。次の曲は今日お誕生日の方へ、そして3月がお誕生日だって人、先月終わっちゃったわ、って方(虎キチ@愛媛もそうだ(^^))も、そして来月だって人も一緒にお祝いしましょう。知ってる方は一緒に歌って下さい。

7 HAPPY BIRTHDAY(会場内合唱)
8 いつも君の味方

〜MC〜
最近森林の伐採(笑)のおかげで汗が目に入るようになってきた、と言いつつ汗を拭いたFreeFlightの新作バスタオル(30周年記念のギターの絵をあしらったもの)を最前列の誕生日の方に差し出した。いいなぁ。

自分の失敗について、家族や友人、恋人...それが誰でも良いから「許す」と言ってくれる人に出会えたらとても幸せ。何があってもこの人だけは自分の味方なんだ、と言える人に出会えることが幸せなんだ、という話。自分が順調に行っている時にはオーディエンスもフィフティフィフティ(虎キチ@愛媛注:前述・クイズミリオネラの中の戦法)もいらない。困った時にこそ助けてくれる人が必要なのに、倉本先生ときたら(笑)。あげくの果てにドロップアウトしろ、だなんて(^^;)。次の歌もご一緒に...。

9 北の国から(会場内合唱)

〜MC〜
ファンの方から自分の子供の名前をつけて欲しいと時々言われることがあるがとても困る。時々冗談で、男なら「なりゆき」、女なら「はずみ」(笑)と言うが、ある時「それ、どんな字を書くんですか」と真剣に問い返されて困ったことがある。ある飲み屋で知り合った自称・霊能者にスタッフはタワシの生まれ変わり(笑)だ、と言われた。宅間はおちょこ(笑)。自分は侍、と言われたが本当だろうか。タワシやおちょこが出てくるんなら、さだまさしはやはりモップではないか、と(笑)。

旭川にコンサートに行った時に行く店の常連で、知り合いになった「しんじ」と「ともこ」という恋人どおしがいる。毎年会うたびに結婚したら、と言ってたらある年本当に結婚し、何年かして子供も出来た。その子「けんた」が今は大人になり愛知県小牧市の自衛隊で頑張っている。自分は「けんた」をイラクには行かせたくない。イラク派遣については、いいとか悪いとかは別にしてみんな真剣に考えて欲しい。自分の家族や恋人と真剣にこのことについて話し合わなくちゃならない。自衛という形ではなく派遣してしまったことについて考えなきゃいけない。

人間はなぜ若い者から順に行くんだろう?若い者はこれからまだ将来がある。ミツバチは敵が襲ってきたらまずは老いた蜂が飛び出す。刺せば死ぬわけだから、若い奴には未来があるから、と。詳しくは「解夏」を読んで下さい(笑)。若い者を先に行かすのは人間だけだ。「けんた」が行く前にまず自分が行く(と言ったまっさんの目はマジでした。同じ男から見てもかっこよかったな(^^))。でも、その前に石川さんですね(笑)。

10 すろうらいふすとーりー
11 風を見た人

〜MC〜
この年になるとクラス会の出席率が増えてくる。みんないつ死ぬか、と思うからだろうか(笑)。

自分の中学の時の同級生(男)と高校の時の同級生(女)がさだまさしをきっかけに結婚した。同じ職場で「俺、さだまさしと同級なんだ」と言うと「あら私もよ」ということで意気投合したらしい。不幸な出会いです(笑)。で、結婚式に突然乱入したら、本人達より他の客から喜ばれた。新郎新婦の真ん中に立って写真をいっぱい撮られて、何の写真を撮ってんだかわかんなくなった(笑)。司会者が機転をきかせて「何か一言お言葉を」と言われて「一言で済むわけないだろ(笑)」と思いながら15分喋ってきた。最後に「姉さん女房ですが...」と言ったあと気づいたが、同い年なんですよね。でも、自分にとっては中学生の新郎と高校生の新婦しか知らないから、やっぱり姉さん女房というイメージか強いんですが。

12 どんぐり通信
13 人生の贈り物

〜MC〜
さだまさし遊援地(5/8(土)味の素スタジアム)の紹介。

今、日本は表向き平和だけれど、戦争をしていない=平和ではない。イラクの問題もそうだけれど、鶏肉、牛肉の問題だってそう。これで豚肉もやられたら食はどうなるんだろう?また、今朝の新聞で見たけれど大阪で母親が小学校6年生を衰弱死させた事件があった。子供が安心して暮らしていけない、子供が笑顔で生きていけない国が果たして平和と呼べるのだろうか?我々歌手というのは、その結論を示す存在ではなく、その道しるべを示す門番でありたい、と常々思っている。

14 長崎BREEZE
15 道
16 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク

〜MC〜
長崎の歌を3曲続けた。映画「精霊流し」「解夏」のヒットで長崎も喜んでいるのではないだろうか。「解夏」はついに4月からフジテレビの月9にまで登場する。まだ書いてもいない3作目を映画にしたい、と言ってきてくれる監督もいる。先日ミュージックフェアの収録で南こうせつや谷村新司に「お前は運がいい。忘れさられる頃に何かある」と言われた。確かにそうだと思う。

最後はいつもの勇気と元気の話。

17 転宅
18 椎の実のママへ
19 精霊流し

(1幕20時48分)

〜アンコール〜
20 たいせつなひと
(2幕20時55分)

〜アンコール2〜
鳴り止まぬ拍手に押されるように緞帳が開きまっさん登場。ステージ袖に向かってにこやかな笑顔で指を1本立てる(「もう1曲やるよ」のサイン)とスタッフがギターを持って登場。今日は十分やったと思ったのにまた呼び出していただきどうもありがとう。もう一曲だけ聴いていただいてお別れとします。
21 秋桜(ソロ)
いつものようにステージ右で2礼、左で2礼して両手を降りながらにこやかに退場。
(終演21時02分)  

前半はまさしんぐワールドコンサート(ファンクラブ限定のコンサートで年数回行われている企画物のコンサート)ではないかと勘違いするような進め方。トークの中にもあったけど31年目の新たな出発。それが「無縁坂」から「ほおずき」「線香花火」...とはじめたさだまさしの歴史を、最後に「精霊流し」で締めたことで初心に戻る、というまっさんの気持ちを強く感じた。曲もどちらかというと通好みのものが多かったように感じましたし、まっさんの声も好調でした。花粉症の薬が身体に合ってきたからでしょうか、数年前の不安定な声の状態から完全に脱して安心して聴くことが出来ました(^^)。そして17、18曲目。この2曲を繋ぐのは反則です。あの繋ぎ方はファンには感涙物、感動の終演でした。

会場を出てロビーを進んでいると人だかりが。何か携帯で写真撮ってる姿も見られます。「えっ?まさかまっさん?」と期待に胸を膨らませてそちらを見ると、そこにあったのは本日のコンサートメニュー。1曲目からすべての曲目とその曲が収録されているオリジナルアルバム名をとりのこ用紙(愛媛では模造紙のことをこう言う)に書いてありました。みんなそれを写してたんですね。虎キチ@愛媛はコンサート中にメモってますから用はなかったんですが、あんなメニュー表、いつから掲示し始めたんだろ?今までは気づかなかったな。

シャチボンではじまった(のは個人的なことですが)今回の松山公演。トークの中に誕生日(=バースデーケーキ)、結婚式(=ウェディングケーキ)と出てきました。1時間ちょっとの道のりをコンサートの余韻にひたりながら帰宅し、シャチボンを肴(笑)にビールを飲んで寝た今回のツアーを、お菓子コンサート、と自分で銘々しました(笑)。早く来年のコンサート、来ないかな(^^)。

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