加速度2001


さだまさしメーリングリストの中で、久しぶりに「加速度」という歌を聴いたときに「最後のコインが今落ちたから」等の、携帯電話時代の今の時代の人たちにこの歌詞の意味がどこまで理解できるだろうか、という話題が出ました。じゃあ、今ならこんな曲になるかな、ということで考えたのがこの「加速度2001」です。今まで11曲の替え歌はすべてギャグ路線に走っていたのに、12曲目にしてはじめてシリアス路線で真面目に作ってみました。

本家加速度は最後の電話を受けた男の側から見た世界を歌にしていましたが、以下の替え歌では、最後の電話をかけた女の側から見た世界を歌にしてみました。曲名はこれを作ったのが2001年8月20日だったので、加速度の2001年ヴァージョンということで「加速度2001」にしてみました。

 

別れの電話は雨の日の午後
携帯電話だとズルズルと今日も
決心ついた気持ち揺れるからテレカにする
「残りの度数が3を示してる
今迄のすべてがあと3分ね」って
精一杯強がって言った 気づかれぬよう
 「携帯のメモリー もう必要ないね
 今ここで消すね
 あなたと過ごした 2人の時間の
 ピリオド打つの 今まで
 ありがとう」……そう言うと……


最後の電話がコトリと切れた
携帯電話鳴る でも取らないわ
着信音がやがて切れた時 頬伝う
涙の意味なんて わかっているわ
それでも 決めたの 振り返らない
まるで悲鳴の様に 言いかけた「またね」って
 心の重みに耐え切れず落ちてゆく
 涙が雨に混じり
 あの日の二人の思い出のテレカに
 悲しみの滴が
 ほらひとつ またひとつ

この曲をメーリングリストに流したとき、「らしくない」という意見(内心喜んでいたりする(^^))も出まして、史上初の1つのメロディーでもう一つの替え歌を、ということでチャレンジしたのが以下の曲です。あくまで、お遊びですので、中に出てくる某頭髪増毛会社とかに特に意味があるわけでもなく、またある特定の人物をさして作った歌でもありませんので...。

 

加速度2001 Another version


抜け毛の 手入れは 雨の日の午後?
それとも 乾燥 してる日がいいの?
雨も晴れも関係なく 毎日がいいの?
「最後の 髪の毛が 今落ちたから」
そんなこと 言う日は 来ないで欲しい
ぼくはとぎれがちに小さくつぶやいた
 アートネイチャーで時を過ごしてみた
 恥も外聞も脱ぎ捨て
 ごらん髪の根元が 普通の人より
 少ない弱い 診断結果
 驚きと……悲しみと……


人はね 一晩で 数十本の
抜け毛が あるという でも元々の
本数違う 抜ける数一緒 じゃたまらない
途切れる 直前に なんとかしなきゃ
最後の ピリオド 打ちたくないよ
藁にもすがる気持ちで訪れたアデランス
 自分の重みに耐え切れず落ちてゆく
 ぼくの分身たちを
 とりあえず抜けにくくする薬をもらって
 毎日つけて寝るが
 ほらひとつ またひとつ

 

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