お葬式関連の諸手続 〜亡くなってから四十九日が終わるまで〜

専門家等が詳しくまとめているページがありますので、そちらを見てもらった方がいいですよ(^^)。こちらのページでは、平成18年10月21日に親父が亡くなってから自分が行った手続きを順番に書いてます。住んでいる地域によって多少違うことはあると思いますが、参考になれば幸いです。人が一人亡くなるっていうのは、本当に大変なんだなぁ、とまとめながら改めて感じました。

10/21 死亡診断書 亡くなった病院で書いてもらえます。病院によって金額は様々のようですが1通5,000〜10,000円程度のようです。保険金の受け取りや携帯電話の解約など、様々な場面でコピーで代用(保険会社や携帯会社によって違うと思います)できる場合もありますので数部コピーしておくことをお勧めします。
  葬儀社に連絡 最終的に支払う金額はかなり多くなります(100万円前後は必要)が、葬式や埋葬にかかわる諸手続をほとんど代行してくれますので、お願いした方が無難だと思います。
  お坊さんに連絡 通夜や葬儀の時間の調整。葬儀社がやってくれました。
  死体埋葬許可証 死亡診断書と死亡届が1枚の用紙になってました。診断書は病院で書いてくれますので、それに死亡届を書き加えたものを持って市役所(?)に行くのかな?これも葬儀社がやってくれました。
  新聞のお悔やみ欄掲載 愛媛新聞は16時締め切りで掲載に間に合いませんでした。いろんな諸手続の中で、これは忘れずに早めに済ませておいた方が良いと思われます。
  自宅の整理 お葬式が終わりお骨になった故人を四十九日まで自宅の祭壇にまつることになります。お通夜やお葬式を会館で行う場合も、その場所の確保やお通夜・お葬式の服装の準備等のために一度家に帰った方がいいですね。埋葬許可証を発行するのに認印が必要ですので、これを持ってくるのもお忘れなく。また、葬儀社については大抵数日待ってくれると思いますが、お坊さんに支払うお布施や戒名の代金は現金払い。ある程度大きい金額(地域や宗派によって様々だと思います。葬儀社に相談するのが一番良いと思われます)が現金で必要になりますので、銀行にも行かねばならないでしょう。
お通夜 自宅か自治会館、葬儀社等で行うことが一般的です。一晩の間、線香の火をたやさない方が良いようですので順番に寝ずの番をすることになります。誰がいつ訪ねてくるかわからないので、どちらにしても誰かは起きていなければなりませんが...。また、わざわざお通夜に訪れてくれる人たちのために、ちょっとしたお茶菓子等の準備もあった方がよいでしょう。
10/22 お葬式 風習やしきたり等、何をどうしていいものなのかまったくわかりません。とにかく葬儀社にいろいろ聞いてその指示にしたがいましょう。

  

ここまでは、その時間が来れば終了します。でも本当に大変なのはここからなんです。お骨を自宅に持ち帰って祭壇に飾り、そして翌日から山のような諸手続に東奔西走することになります。経験から言うと、まずは自分自身の住民票や戸籍謄本等を数部準備してから、故人の住所地の市役所に行き、亡くなった事を告げるのがいいと思います。ある程度何をすればいいか教えてくれますが、その際にあなた自身が故人の何にあたるのか確認されることがあります。その時にあなた自身の戸籍謄本等が必要になる場合もあるため、二度手間にならないようにするためにも、あらかじめ取得しておくことをおすすめします。

                  書類、書類の毎日です(^^;)

10/24 国民保険 故人の住居地の市役所に返還。ちなみに1ヶ月後くらいに未払い分の国民保険の請求書が死亡日までの日割計算で来ました(^^;)。
  未支給年金請求 年金をもらっていた場合、故人の住居地の市役所にて手続きを行えば亡くなった月の分までは支払ってもらいます。支払いは故人の通帳ではなく遺族の通帳が必要になりますので、自分の通帳をお忘れなく。その場でいろいろしましたのではっきり覚えてないのですが、故人の戸籍謄本や住民票等が必要だったと思います。いずれも市役所内で交付できます(本籍地の市町村名が住所地と異なる場合、戸籍謄本は本籍地の市役所に行くことになります)が、いろんな窓口を転々としながら交付してもらうことになり結構面倒です(^^;)。今後も必要となる場合が多いですから、戸籍謄本や住民票は数部取っていた方がいいですよ。また、戸籍謄本は何種類かあるようですので、それぞれ数部ずつ取ることをお勧めします。
  埋葬料受け取り手続き 故人の住居地の市役所にて手続きを行えば後日振り込んでくれるようです。支払いは故人の通帳ではなく遺族の通帳が必要になります。
  運転免許証 故人の住居地の警察で返還できます。手数料等は必要ありません。
  自動車 個人名義のものがあれば廃車手続きか名義変更が必要になります。自動車販売業者に頼みましょう。
  預金通帳の記帳 記帳することで故人の生活がある程度把握できます。どのようなお金が引き落とされているのかを確認することで、手続きしなければならないものが見えてきます。ちなみに引き出しは出来ません(^^;)。法定相続人全員の印鑑登録証明と実印が必要になります。
  携帯電話 いきなり解約しても構わないとは思いますが、とりあえず1〜2ヶ月はそのままにしておくと時々着信があります。間違いなく故人と何らかのつながりがあった人からの連絡になるわけですのでしばらくは使える状態にしておいた方がいいと思います。ただし、引き落とし口座を故人の通帳から遺族の通帳に代えましょう。Docomoの場合、死亡診断書を窓口で見せる必要がありました。
  クレジットカード 故人名義のものがあれば早めに解約手続きをしましょう。それぞれのクレジット会社に電話して手続きの手順を聞けばいいです。
  障害者手帳 所持していた場合は、故人の住居地の市役所に返還。返すだけで特に手続きはなし。
  家賃 一人暮らしだった場合、その家を空けなければなりません。大家さんに連絡して、いつまでに空けなければならないかの相談をしておきましょう。また、駐車場は別の所で借りている場合もありますのでそちらの連絡もお忘れなく。故人の書類を整理していれば連絡先はわかるはずです。この他、一人暮らしの場合、電気・ガス・水道・NHK・電話会社等への連絡に大忙しです。うちの親父は一人暮らしの上、居酒屋を経営していたので普通の家の数倍の量のかたづけに苦労しました。どこかに勤めていた場合は、その勤務先での諸手続が必要になると思います。勤務先に確認すればいいと思います。
10/25 自分の戸籍謄本等 諸手続で必要。これを持って、翌日また親父の住所地の市役所へ行きました。上にも書きましたが、あらかじめ取っておいた方がいいですよ。
10/27 お位牌 お葬式ではお坊さんが戒名を書いてくれた白木のお位牌を使います。これを四十九日までにちゃんとしたものに作り替えなければなりません。既に仏壇に飾ってある祖先のお位牌と雰囲気を合わせたり高さを大きくしすぎない等、いろいろ細かな風習があるようですので仏具屋に行って相談しましょう。値段は10,000円くらいからかなり高価なものまで様々です。なお、位牌を彫るのは1文字数百円の料金が発生するようです。裏面なんて平成十八年十月二十一日歿、俗名・・・とかなりの文字数なんですが(^^;)。注文すると1〜3日で完成するようです。
お寺へ 四十九日法要等についていろいろ相談に行きました。親父の場合、10月21日に亡くなったため四十九日は12月7日になる(亡くなった日から数え始め、なおかつそれが15時より前の場合はその前日から数えるそうです。おそらく宗派によって少し違うと思います)ようですが、3ヶ月にまたがるのは良くない、ということで三十五日にあたり、ちょうど祝日でもある11月23日に決定しました。
10/28〜 荷物の整理 これまでも少しずつはかたづけていましたが、ようやく時間に余裕が出来て本格的なかたづけをスタートすることが出来ました。出てきたゴミは業者に頼めばいいですが結構お金がかかります。少し面倒ですが、市のゴミ収集所に持って行けばかなり安く処分してくれます。面倒でも何度か通った方がいいと思います。自分で処分できない大型ゴミは仕方ありませんが...。

  

一般的な会社の場合、実親が亡くなれば5〜7日程度の忌引き休暇がもらえると思います。今回の経験をするまで約1週間というのは結構長い、と思っていましたが1週間ではようやく事務手続きが出来る程度です。1週間すると元通りに仕事に...というよりたまっていた仕事の山(^^;)。我が家の場合、親が一人暮らしだったためその家を空けなければならず、仕事が忙しくなったうえに家のかたづけにしばらく土日はつぶれました。また、遠方に住んでいる場合はもっと大変だろうなぁ、と思います。

           引っ越しと違って処分となるとまた大変。

11/6 司法書士へ相談 亡くなってから4ヶ月以内に準確定申告、10ヶ月以内に相続税の申告及び納税をしなければなりません。司法書士や弁護士等、相談料は結構かかります(^^;)が、そんな難しいことは一人では無理(だと思う)ですので、司法書士の先生に相談に行きました。市の広報に無料法律相談、というのも出てましたので、最初はそれに行こうかとも思いましたが、おそらく何度も相談することになるだろうと思い直接司法書士の先生の所に連絡を取り相談にのってもらいました。この内容についてはあまりにもプライベートなことになりますので、ここでは書き控えさせていただきますm(_ _)m
11/7〜 満中陰志の手配 四十九日が終わり数日後に届けるのが一般的のようです。お香典の半分よりやや少なめの金額、というのが良いそうです。金額によりいくつかに分けて、それぞれの住所・氏名を一覧にしたものを業者に配達日指定で発注します。
11/16 生命保険 亡くなった翌日にでも出来ると思いますが、実際忙しくてそれどころではありませんでした。おそらく死亡してから何年、という期限はあるでしょうがそんなに慌てることはないと思うし、実際そんな暇はないと思います。この日になってようやく手続きを完了しました。
11/17〜 喪中葉書 年賀状の受付開始日前に送るのが良いそうです。
11/23 四十九日 お葬式は葬儀社や公民館などの会館でやるのが一般的ですが、四十九日法要は自宅でやることが多いようです。その分準備に大変。特に料理と駐車場の手配が大変でした。

四十九日法要の後、お墓に納骨に行きますが、その際お供え物を持って行く(六地蔵様にも)ことや、祭壇に飾った御霊供膳を親族の皆で少しずつ分けて食べることなど、地域によっていろいろ風習があるようです。

12/5 巳正月 その年に亡くなった新仏様の少し早めの正月。以前は12月最初の辰の日から巳の日にかけて真夜中の0時にお墓で行うことが多かったようですが、今は最初の辰の日の夕方に行うことが多いそうです。ちなみにこの年は12月5日が最初の辰の日。夕方に皆でお墓参りをし、お餅を藁であぶり引っ張り合いながら食べる風習で四国独特(愛媛県のみ?)の風習のようです。

当日は結構風が強く藁になかなか火がつかない(^^;)。しかもついたらついたで今度は飛んでいきそうで山火事でも起こしそう(^^;)で不安でした。石を探して少し穴を掘ってそこで火をつけましたが、あらかじめスコップか何かを準備しておくとよかったかな。ちなみに雨が降ったらどうするんだろ?

四十九日までの間、初七日、二七日(「になぬか」と読みます。二十七日ではないです(^^;))、三七日...と原則的に七日ごとに供養の経を唱えます。虎キチ@愛媛の住んでいる愛媛・今治では七日ごとに親族のみが集まり般若心経(我が家は真言宗。葬式の日にお坊さんが経本を10冊程くれました。)を唱えましたが、虎キチ@愛媛の出身地、愛媛・四国中央市では七日ごとにお坊さんに来ていただいて経を唱えていただきました。また、同じ今治(こちらも真言宗)でも亡くなった日から初七日までの間は毎日お坊さんが来たよ、というお宅もありました。地域、宗派等によってその方法は様々のようですが、故人を偲び親族でお祈りする、という気持ちに変わりはなく、祭壇の灯をともしながら毎日祈る日々が続きます。

お葬式の豆知識

  

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でも、本当に一番大変なのはお金の話になると出てくる親族(とは思いたくないですけどね(怒))。小説やテレビの世界だけかと思っておりましたが、実際に自分の身に降りかかってくるとは夢にも思っておりませんでした...。