国公立大学

ほとんどの場合、1次試験として大学入試センター試験を受験する必要がある。センター試験終了後、自己採点をし、各大学ごとに実施される2次試験に出願することになる。最終的に1次試験と2次試験の合計で合否が決定することになるが、1次2次のウェートは大学によって様々である。ただし、大学によっては、センター試験の成績で2段階選抜、いわゆる足切りを実施しているところもあるので、センター試験の結果によっては2次試験に出願すら出来ない可能性もあるから、センターでは確実に得点することが望まれる。

2次試験は大半の大学で、分離・分割方式が採用されている。分離・分割方式とは、定員を前期・後期に振り分け、2回試験を実施する方法である。合格するためには2次試験を2度受ける必要はなく、前期・後期いずれか一方でよい。つまり、センター試験さえ受けていれば、2次試験を別々の大学に出願することが出来るわけで、結果的に2つの国公立大学を併願することが可能である。また、どうしても行きたい大学を前期・後期とも受験し、2度のチェレンジをすることも可能である。

ところが、前期日程に合格して入学手続きを完了してしまった場合は、後期日程のすべての大学の合格資格を失うこととなっている。つまり、2つの国公立大学の合格キップを手に入れることは不可能である。人間の心理として、少しでも早く進路先を決めたいし、前期で国公立大学に合格が決まっているのに、入学手続きをせず合格を棒に振ってまで後期日程に臨むことはほとんどない。また、大半の大学では前期日程に定員配分をかなり多めに設定している。そのため、後期は2次募集的な意味合いが強くなっており、国公立大学の入試は実質的に1校のみと考えた方がよさそうである。

前期日程で合格する保証はどこにもないわけで、センター試験終了後、前期・後期ともに出願することが多い。前期日程で不合格となり、後期日程の倍率は10倍以上でどう考えても合格できそうもない。だからと言ってあきらめてはならない。その10倍以上の競争率は見かけ上のものであって、前期日程に合格した者は後期日程では受験に来ない。したがって、実質競争率はかなり下がることになる。前期で不合格になったからと言ってあきらめず、周りの友人たちが次々と合格したからといってあせらず、後期日程のその日までしっかりと頑張ろう。

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