出願・受験・合格発表

高校入学から大学等の入試、そして合格までの大まかな流れを示してみます。実際には希望する学校によってその方法は様々であるから、あくまで参考程度にしてください。また、受験等の日程は、学校ごとに見るとだいたい毎年同じような日程を組んでいることが多いが、ある年に突然、前年度までとはガラリと変わる、ということもよくあるので、昨年までの日程等はあくまで参考程度にし、自分が受験する年の募集要項等を取り寄せ、確実に確認して下さい。

高校1年

最初の1年は、とにかく基礎学力をつけること。どの方面に進むにしても、1年時に学力がついてないと、2,3年で学力を定着させることが出来ません。たとえ、将来進学する意志がなくとも、また、自分は文系志望だから、数学や理科は適当に、という考えも危険です。高校在学中の3年間でどのように気持ちが変化するかは誰にも予想できませんから、1年時はすべての科目に集中して望むことが大切です。中学時と同じ気持ちで過ごすことが、ある意味一番怖いかもしれません。

中学と大きく違う点の一つが模擬試験。全国で何十万人もの高校生が全く同じ問題を基本的に同じ日に解くことになります。模試結果が返ってくると、その段階での自分の全国での位置がわかります。中学から高校へ進学する場合、多くても10校程度の選択肢しかなかったと思いますが、高校卒業時での選択肢は数千校に及びます。その中で自分の正確な位置を把握しておくこともとても重要なことなのです。高校によって差はありますが、だいたい年間5回程度模試があると思います。せっかくの機会ですから積極的に受験しておきましょう。

模擬試験は応用問題も多く、また定期考査に比べて試験時間も長いですから、1年生のうちはその内容と時間に慣れる期間と考えてもいいでしょう。全問解くことはほぼ不可能で、模試によって差はありますが半分解ければ全国平均点は十分クリアーできます。それより大切なのは模試の後。大抵、当日に解答が配られますから必ず帰宅後チェックしておくこと。その日に勉強する1時間は他の日の10時間にも相当します。”鉄は熱いうちに打て”とも言いますね(^^)。まだ問題を解いたときの記憶が残っているその日のうちに、どこをどのように間違えたのかを確認し、次に同じ問題が出たら必ず正解できるという自信がつくまで勉強するのが望ましいですね。高校卒業までに20回以上模試を受ける機会があると思います。それをすべて確認してものにするだけでも、大きな財産になると思います。

また、普通科高校のほとんどが2年進級時に文系か理系かのコース選択希望をとり、その希望にのっとって2年時のクラス分けおよびカリキュラムが組まれます。そして、大抵の場合、2年から3年への文理の変更は認められません。つまり、1年生を終了する段階で自分が文系に進むのか理系に進むのかの選択を迫られるわけです。遅くともだいたい2学期末くらいには最初の調査が行われるはずですから、しっかりと自分の気持ちを決定しておく必要があります。

就職希望の人は、就職だから勉強は適当で、と思わないようにして下さい。就職試験の筆記試験というのは小中〜高校1年生程度までの問題がほとんどです。つまりこの学年で習うことが最終的に将来を決めることになる就職試験に出題されるのです。3年生になってからあわてることのないように、1年生のうちからしっかりと学力定着をはかっておいてください。

高校2年

文系に進んだなら国英社、理系に進んだなら数英理を中心に勉強しましょう。自分がめざす学校を見つけられていれば、その学校の受験科目を中心に勉強するのがよりベストです。俗に「中だるみの2年」と言われる学年です。ここをしっかりと自己管理して、計画的に学習していくことが大切です。1年時は先輩について行っているだけだった部活や学校行事も2年後半からは自分たちが中心になっていきます。もちろんそれらも大切なのですが、それに気持ちや時間を取られすぎると、自分の成績はあっという間に下降線をたどります。

また模擬試験の回数も増え、志望校判定も行われ始めます。2年後半ともなると、それまでは国数英3科目だったものに理社が加わり負担も増します。中だるみの2年に中だるみすることなく、着実に力をつけていっていないと5教科型の模試になったときにたいおうしきれなくなってしまうことでしょう。そして、自分の志望校と合格可能校をしっかり把握しておくのも大切です。希望は希望、現実は現実です。希望と現実が離れているなら...。まだこの時期ならなんとかなるんです!

就職する人は、学校の勉強も大切ですが、一般常識をつけておきましょう。そのためには新聞やニュースを観たり、本を読んだりすることです。時事問題は就職試験でもよく出題されたり面接で聞かれたりしますが、例えば政治の動きなど1日や2日ではとらえきれません。その前後の動きなど、ある程度早い時期から抑えておく必要があります。2年生のうちからそういう部分に耳を傾ける癖をつけていきましょう。

高校3年

1学期に受験校をしっかりリストアップし、模擬テストの結果等と照らし合わせ、弱点を克服していくこと。夏休みは最後の追い込みの時期です。2学期以降については以下にまとめてみました。本当の勝負はこれからです。でも、勝負なんて言葉は嫌いだな。誰かに勝つんではなく、自分に勝って欲しい。友人を蹴落とすんではなく、友人と励まし合って、互いに合格できるように…。

はっきり言って、3年生になってからあせっても遅い場合が多いと思います。受験はその場しのぎの勉強で太刀打ちできません。1,2年時の積み重ねがあってこそ、受験に対応できる力をつけることが出来ると確信しています。それだけにこのページを、高校3年生になる前に見ていてくれることを願います。

専門学校(9月頃〜)

私立大学の推薦入学(10月頃〜)

センター試験出願(11月頃)

私立大学の一般入試(1月頃〜)

センター試験(1月下旬)

国公立2次試験(2,3月)

2次募集・3次募集など(3月)

 

国公立の2次試験は前後期2回受験することが出来ます。ただし、前期合格手続きすると後期に合格は出来ません。つまり後期の受験者は大幅に減ります。学校によっては実質競争率1.0倍を下回るところも出てきますので、最後まであきらめずに頑張って者が合格を手に出来る、ということです。また、国公立の合格発表後の3月下旬や中には4月第1週くらいまでなら、2次募集・3次募集と生徒を募集している学校もありますから、とにかく最後まで挑戦の姿勢をくずさず夢をつかんでください。高校には、進路指導に長けたベテランの先生もたくさんいます。自分一人で決めないで、いろんな先生に相談して決めていこう。

就職試験は毎年9月16日から開始されます。高卒で就職試験を受ける場合、7月1日以降、各企業から各学校に送付されてくる求人票がない限り受験することは出来ません。つまり、自分が受けたいという希望と、企業がこの学校の生徒に来て欲しいという希望が一致しない限り受験すら叶わないのです。また、進学試験の場合、願書の提出等は基本的に本人と大学等間でやりとりすることになりますが、就職試験の場合、基本的に企業と高校間でやりとりすることになります。願書を送ったり、受験日の連絡、合格発表等、基本的に高校側がしたり受けたりしますので、高校の先生の指示された締め切りなどをしっかり守るようにしましょう。

学校別選択ページに戻る

選択メニューに戻る

西坂先生なページに戻る