高校生の保護者の方々へ

保護者の方々とお話をしてよく言われる言葉が「進路のことは子どもにすべて任せておりますので...」というもの。確かに自分の進路ですから自分で決めるのが一番理想的ですが、「すべて」ということが気になります。まあ本当にすべてを任せている保護者の方はいらっしゃらないと思いますが、でも中にはいるんでしょうね(^^;)。ただ、少なくともこのページを開いてわざわざお読みいただいているあなたについては、そのような心配は無用でしょうね(^^)。

一教師の希望としては、進路についてはいろいろ親が口を出して欲しいんです。例えば就職の場合、子どもたちの中で思い浮かべることの出来る職種なんてたかがしれてます。また、その仕事について18歳の子どもがどこまで知っているか、と考えると本当に不安です。ある看護師希望の生徒がいました。面談をして「看護師というのは白衣の天使なんてもてはやされているが、実際は患者さんをお風呂に入れたり場合によっては下の世話までしなくちゃなんない。また自分の担当になった患者さんがある日突然亡くなることだってある。入院している人は自由に動けないからイライラしてその気持ちを看護師さんにぶつけてくることだってある。そういう状況でちゃんと働く自信はあるのか」と問うと「じゃあ別の仕事にします」と即答した生徒がいました(^^;;;)。ここまで極端じゃないにしても、生徒が考えている仕事、というのはいいところばかりしか見てないから、こういう悪いところもあるんだよ、本当はこういう大変なこともある仕事なんだよ、と教えるのが親の務めだと思います。

また進学の場合、例えば県外の大学に行かせると生活費や授業料等を合わせて4年間で一千万円以上必要になります。本当に子どもをその学校に通わせて大丈夫ですか?4年間で一千万円以上かける価値のある大学ですか?どのような資格が取れてどのようなところに就職できているのでしょうか?それらをすべて親が知らないままで構わないのでしょうか?そういうのがわからないなら、子どもと一緒に研究して下さい。下手すると自分すらそういうことを知らないまま進学してしまう子どもが実際にいるのです。そして「思っていたところと違っていた」と言ってわずか1年足らずで辞めていく生徒も少なくありません...。

百万円の車を買う際にカタログも何も見ないでいきなりお店に行って買う人はいないと思います。何も知らないまま子どもを大学に通わせるというのはその行為に等しい行為です。車が気に入らないからと言って捨てませんよね。少なくとも下取りに出しますよね。でも大学を下取りに出すことは無理ですよね(^^;)。つまり授業料を捨てるしかないわけです。そうならないように、親子でよく研究する必要があるのではないでしょうか。いろいろ調べてわからないことは担任や学校に聞いてみて下さい(^^)。学校や担任を上手く利用して、間違いのない選択をさせてあげてください。

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