偏差値って何?

例えば、数学と英語のテストを受けて共に70点だったとしよう。君は点数だけを見て素直に喜びますか?もし素直に喜んでいるとしたら、「受験生として」は失格ですね…。ただし、もちろんこれだけを考えるような冷たい人間になるのは論外ですけどね。ただ、仮にも受験を乗り越えて大学等へ進学しよう、と考えているのなら、点数だけで判断しないで下さい。

仮に数学の平均点が80点だったとして、70点で喜ぶことが本当に出来ますか?英語の平均点は40点しかないのに、数学と同じ70点取っている。英語と数学は同じだけ頑張った、と果たして言えるだろうか?

偏差値とは、こういう状況を少しでも打破しようと考え出された値です。計算方法等を詳しく説明してもいいのですが、それは他の人のHPにお任せするとして、ここではその意味について述べるにとどめます。決してその計算方法を知らないわけではありませんので、誤解のないようにっ!(^^)

偏差値は、平均点と同じ点数を取った者が50点になるように計算されます。ですから、平均点より高い点数を取った場合は50点より高い点数に、逆に低い場合は50点未満になるようになっています。ですから、先ほどの例の場合、数学は偏差値に換算し直すと45点くらい、英語は65点くらいになるかと思います。こうやって偏差値に換算し直すと、同じ70点でも、随分違いがあることが目に見えてくるでしょ?

また、テストを受けた者全体の点数のばらつきによって偏差値は変わってきます。極端な話、他の全員が60点のテストで一人だけ70点取った場合と、受検者の半数が50点で残り半数が70点という模試で70点取った場合では、「平均値60点のテストで70点取った」という同じ状況なのですが、偏差値自体は違う値で算出されます。

模擬テストの場合、各科目ごとの点数の推移を見るのではなく、偏差値の推移を見て、前回より上がったか下がったかの判断を下してください。偏差値は問題の難易度にかかわらず、自分の全体に対する実力が50より多いか少ないかで表されるので、単に点数で比べるよりも自分の実力が把握しやすいと思います。

そんな偏差値にも弱点は存在するのですが、現在のところ、実力を計る最もよい方法が偏差値だとされています。あまり偏差値だけに踊らされるのも問題ですが、上手く偏差値とつきあって、少しでも自分の受験に役立つような模擬テスト等の利用法を早く見つけてください。

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