第2章 コンサート

会場に入ると、緞帳は開いたまま。さださんのギター数本をステージ中央に配置し、それを囲むように、メンバーの楽器や椅子が配置されていた。
(開演18時7分)

1 きみのふるさと(12弦ギター)

〜MC〜
ご無沙汰しています。松山は2年ぶり(会場から「3年ぶり」の声)、3年ぶりですか。3年も経つと、お互い生きているのか不安になってくる(笑)。ここでうちの嫁さんが「最前列の双眼鏡」攻撃を受けます(笑)。ふと見ると、お隣に座っているご夫婦も双眼鏡ご持参で、最前列で3人揃って双眼鏡でした(笑)。

昨日は鳥取でテレビ。朝東京を出て、広島−鳥取−愛媛と10時間も移動した。

1曲目は「きみのふるさと」。古くからのファンの人にはおなじみのオープニング。「グレープを生で聴いたことある方」とさださんが聞くと、会場のあちこちから拍手が。まさに生き神様のようです。今日は通好みのコンサートを送りします。

2 ほおずき
3 春への幻想
4 無縁坂

〜MC〜
無縁坂はおじさんに人気がある。お父さんの元気がなくなり、日本がおかしくなってきたのはお母さんに原因がある。お母さんが子どもを育て子どもが未来を育てる。そのお母さんが悪くなった原因は、そのつれあいにある。そのつれあいを育てたのは、そのお母さんである(笑)。と、ここで「意見には個人差があります」のタオル(写真右)を掲げる方がいらっしゃいまして、それを見つけたさださん、そちらを指さしながら、「そう、意見には個人差があります」と。

谷村新司と南こうせつ、さだまさしの3人がアリスだ(笑)と言い張るスナックのママさんがいて、飲みに行った時、勝手にカラオケを入れられた。仕方がないので歌いましたよ、青葉城恋歌(笑)。「やっぱり、本物は違うわねぇ」だって(笑)。年取ってくると、少しずつ仲間が減ってきている。あの人、この人のヒット曲、みんな俺のもの(笑)。

5 虹の木
6 主人公
(ヴァイオリン)

〜MC〜
主人公という曲は、30年ほど前に作った曲だが、好きな曲のアンケートをとるとずっと1位。30年間、これよりいい曲を書いていないという(笑)。曲がいい、というだけでなく、自分がどんな状況の時に出会い、どう過ごしてきたかによって曲に対する印象は変わってくる。歌を初演した街のことはだいたい覚えている。TBSドラマの歌をNHKで初演したこともあった(笑)。

今日は宅間は来てないが、彼は相変わらず元気で相変わらずアホです(笑)。以前、最上川の看板で「さいじょう」と書いて「もがみ」と読むんだ、と理解した彼は、レストランでステーキの「もがみ牛」と注文し、店員を困惑させた。ホテルで、何新聞読んでるんだ、と聞いたら「サンケイ新聞」。よく見たら「山形新聞」だった(笑)。

もうすぐアルバムが発売される。(会場内拍手)。拍手はいらないから買って(笑)。風に立つライオンから天皇の料理番、そしてちゃんぽんと映画やテレビでよく取り上げてもらえる。新しいアルバムにも「風」のつく歌が入っているが、「風」のつく歌は多い。

と言いながらギターをとりつつ、メンバーに向かって「喋らなきゃ、もう終わってる頃なのに」と。マイク通してなかったけど、最前列だったのでバッチリ聞こえました(^^)。

7 風の篝火
8 風の宮

〜MC〜
メンバー紹介。

一昨年、20年に1度となる伊勢神宮(写真右:2014年3月9日虎キチ@愛媛撮影)の「式年遷宮」が行われた。その式典に参加させていただいたのだが、新しい社殿を開けた瞬間にピューっと風が流れた。20年前にも参加された方から、以前もそうだったと聞き、神様が移動なされているのだと思った。

9 ラストレター
10夢見る人

〜MC〜
夢見る人の中に出てくる「ゆくりなく」ってどういう意味ですか、とよく聞かれます。「思いがけず」という意味で「ゆかりなく」からきています。日本語は美しい言葉です。こういう言い方はちょっと誤解を招く言い方かもしれないけど、小説なんてとにかく書けばいいわけだけど、俳句はそうはいかない。わずか五七五に込めないといけないし、ここに生まれたあの人が(笑)。季語入れないと俳句じゃないと。

湘南の風の若旦那は自らをまさしチルドレンと呼ぶくらいさだまさしを好きでいてくれるけど、その理由を聞いたことがある。若い頃、渋谷から湘南へ車を飛ばしていた際、みんなでさだまさしを聞いて号泣していたらしい(笑)。渋谷から湘南でさだまさし。この時点で選曲がおかしい(笑)。

若い奴にさだまさしを叩きつけたいと言われ、私は叩きつけられたくはないのだが(笑)、あわじフリーダムコンサートにゲスト出演することになった。今度あわじでコンサートやるんだけど、さださん来てくれると盛り上がるんだけどなぁ、でも無理ですよねぇ、盛り上がるんだけどなぁ(笑)と言われちゃ、行くとしか言えない(笑)。会場の隣りに病院があり驚いたが、あとから病院が出来たらしく苦情はない。それでも若旦那は全病室にあいさつして回ったという。隣りが病院なので「防人の詩」だけは歌わないでおこう(笑)と思い、精霊流しを歌った。私は、夏フェスの雪の女王と呼ばれてますから(笑)。

北の国からを歌いましょうか。今日は立って歌いましょう。足や腰の悪い方は無理しなくて構いませんが、どうぞお立ちください。背伸びして、右に身体ねじって、次は左。とさださんの指示で身体を動かしました。既に2時間ほど座り続けていた身体にとって、心地よいストレッチになりました(^^)。

11 北の国から
そのまま、立ったまま、みんなで北の国を合唱。

〜MC〜
今のは発声練習です。あとで「風に立つライオン」やりますから、最後のアメージンググレースのところをみんなで合唱しましょう。一度やってみたかったんです。その街の人がどのくらい歌が上手いかがわかります(笑)。

12 晩鐘
13 October

〜MC〜
これから夏だというのに、何という選曲(笑)。ツアー後半の秋、冬をにらんだ選曲ということで、またのお越しをお待ちしています(笑)。

東日本大震災では、時間や平等といったことを考えさせられた。100人いる避難所に90しか物資が届かなければ配分されない。弱っている人や小さな子供に先に与えるのではなく、みな平等に、という精神らしい。それが積み上げられて残り、時間だけが過ぎ去っていく。その担当をする人たちの手当に我々の義援金は回され、本当に必要な人たちの所まで、義援金はなかなか届かないでいる。

次の曲の準備のためギターを手に取ってメンバーを見渡す。おそらくパーカッションのキムチのスタンバイ場所かオーボエ奏者の庄司さんの準備している楽器で気づいたのか、別のギターに持ち替えました。曲を間違えていたような感じで、笑いながら客席に向かって一礼(笑)。演出ではなく、本当に間違えたように見えましたが…。

14 セロ弾きのゴーシュ
15 邪馬たい
16 風に立つライオン
エンディングのアメージンググレースが始まると、会場内の声が徐々に大きくなり、少しずつ立ち上がり始め、最後はみんなで大合唱。鳥肌が立ちました。
(1幕20時33分)

〜アンコール〜

17 療養所
(終演20時39分)

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