キャンプリポート

 

2001年12月。野村克也監督が夫人の脱税問題にからむ電撃退団、という前代未聞の監督退陣劇の後をうけて闘将・星野仙一監督が就任。そして、深夜の電撃トレード通告から24年ぶりに縦縞のユニフォームを着ることとなった田淵チーフ打撃コーチ、FA移籍の片岡、オリックスでの実績十分の大砲アリアス、とチームは大きく変貌を遂げようとしていた。ということで、虎キチ@愛媛の足は3年振りに安芸へと動いたのであった。

作戦は、2002年2月9日、3連休の初日に決行された(なんと大げさな(笑))。天気予報では「気温は低くなり山沿いでは雪が...」なんて言っていたので、ベンチコート持参で防寒対策もバッチリ(^^)。高速道路をかっ飛ば...いや、安全運転(^^;)で進める車のカーステから流れるBGMは当然さだまさし(^^)。

♪ウキウキワクワク自宅を出たのは8時半過ぎ
これから儂らは春季キャンプを見に行くぞ
泣くほど高い高速料金 今日だけは安い
半分寝ながら それじゃ事故る起きろ(^^;)

(さだまさしの「昨日・京・奈良、飛鳥、明後日。」のメロディーで。知らない人は曲も聴いてね(^^))
おっと、替え歌のコーナーじゃなかった。失礼失礼(^^;)。

途中、空腹を満たすために高速のSAでラーメンを食べた。高知・南国ICから降りて国道55号線を東へ約35キロ、8時半に出たら11時頃には着く(実際いつもそのくらい)だろうとふんでいたので、食事をとったりして暢気に構えていたが、安芸市に入ると、西に向かう道路はスイスイ進んでいたのだが、東に向かう道路はとんでもなく混みはじめた。虎キチ@愛媛の知っている限りでは、3年前の野村フィーバー以上ですね。安芸球場から数キロにわたって国道は渋滞。やっと球場近くにたどり着いたものの今度は駐車場がない(T_T)。球場入り口の駐車場は既に満車。スポーツ紙によると午前6時には満車だったとか(^^;)。周辺も近くはすべて満車状態で...。でも、これらすべて無料なんですね。安芸市もなかなか太っ腹(^^)。

いろいろ探し回ってようやく駐車出来ました。車のナンバーを見ると地元・高知ナンバーはもちろんのこと、和泉やなにわ、姫路、神戸など関西圏のナンバーが多く見られました。みんな阪神が好きなんですねぇ(^^)。シーズンが始まって甲子園に行けば見られるのにわざわざ関西から来るかぁ?でも、キャンプの方が選手を身近に感じられるからでしょうか、虎キチ@愛媛が同じ立場でもやっぱり来るかな(^^)。結局、駐車場から球場までは歩いて約15分、球場にたどり着いたのは12時少し前になってしまいました(T_T)。

球場は超満員(球団発表16,000人)。座るところを探すのにまた10分くらいかかってしまいましたが、3塁側ベンチのすぐそばになんとか確保。数メートルほど移動して立ち上がらないとホームプレートは見渡せない位置(下の画像の丸印の辺り)でしたが、とりあえず荷物を持ったままではどうしようもないですから。「寒くなる」という予報は愛媛県のものだったからなのか、安芸は2月とは思えない陽気、汗だくになった虎キチ@愛媛はベンチコートを脱いで座席に置いたまま、結局再度袖を通すことはなく単に邪魔になる荷物を持って行っただけ、ということになってしまいました(^^;)。グランドでは、ランチタイム恒例の特打ちの最中。エバンスが快音を連発していました。ちゃんとシーズンが開幕しても同じように連発してくれよぉー(^^)。アリアスは期待通りのバッティング。翌日のスポーツ紙HPによると最終打席でディアーネットを越える160メートル弾を放った模様です。飛距離が出たら高得点くれるわけじゃないけど、期待通りの活躍をしてくれそうです(^^)。

   

特打ちを眺めながら、道中仕入れた寿司と餅で昼食。おいおい、食ってばっかしじゃんか(^^;)。そうこうしているうちに食事を済ませた選手たちが少しずつグランドに姿を見せ始めた。丁度目の前でエバンスとアリアスがノックを受け始めた。「アリアス〜」という声援(虎キチ@愛媛が言ったわけではありません)に、にこやかに手を振って応える陽気なアリアス。長身で足の長いエバンスと並ぶと小さく感じられたが、がっちりとした体格が長打の源であると実感しました。続いてノックを受けた沖原&藤本。藤本のグラブさばきは安心して見ていられますね(^^)。沖原もまずまずなんですが、時々ポロッと(^^;)。「あれ?」なんて大きな声を発してスタンドを笑いに誘っていましたが、本番でそれをしないでよぉー。そして、こちらから見ればその奥、2塁から3塁に向かっての走塁練習をしていたのが今岡、濱中、上坂、秀太ら。今岡&濱中はこの後の特打ちでも快音を連発したらしく(途中で帰ったため見ていない(T_T))、走塁練習でも元気なところを見せていました(^^)。

途中、打撃練習を見るためにバックネット裏に移動。一番人気は赤星。一般カメラマンのレンズが一斉に背番号53を追いかけます。負けじと追いかけ、シャッターを切った虎キチ@愛媛の前にテレビカメラが...。おーい、フィルム1枚ムダにしちゃったじゃんかぁー(T_T)。八木、桧山、片岡、広沢に混じって最も目立っていたのが坪井。トスバッティングの1球1球の間隔が凄く短くって、とにかく振って振って振りまくって、という感じ。今年の復活にかける意気込みがスタンドまで伝わってきました。

   

最後まで見ていたかったのですが、学生時代を過ごした街にも寄って帰りたかったのと、これだけの人間が一斉に帰ると、とんでもない渋滞になるのは目に見えていましたので滞在時間2時間弱で安芸球場をあとにすることにしました。3塁側からスタンドの上の方に進みそのままレフト側からセンター方向へと外野後ろの道路を歩いて帰りましたが、ここも満員でなかなか前に進めません。アリアスかエバンスと書いた色紙(英語だったので、この二人のどちらかでしょう(笑))を持った少年が嬉しそうに歩いていました。こういうファンサービスはやっぱり日本人にはまだまだですね。それとも、成績がある程度残せてないと、練習中にサインするのが気がひけるんだろうか?あるいは、練習に集中する余りそういう心の余裕がないのか?以前来た時、グランドにいたパチョレックが、フェンス越しに色紙を渡した子供のサインに快く応じていました。日本人選手にも、こんな心の余裕とファンサービスを心がけて欲しいと感じました。

帰りも15分かけて駐車場につくと、嘘やろぉー、という小事件(という代物のものでもないですが)。虎キチ@愛媛の車は黒なのですが、車中に置いてあったチョコレートが溶けていました(^^;)。これでこの日の陽気がどの程度のものだったか想像がつくと思います。2月だというのに冷房(ホントです)をかけて高知市へ向かう中、星野監督や安藤、浅井といったルーキーを見れなかったのは少し残念だなあ、と考えていました。カーステからは懐かしのオフコース。「もう終わりだね」「さよならさよならさよならーぁぁー」が妙に合っていた(笑)。帰ってから各スポーツ紙のHPを見てると藪や吉野がフリー打撃に登板したみたい。もう少しいればよかったかな(T_T)。

高知市に移動して懐かしの帯屋町商店街でおこのみ焼きを食べて(また食う(笑))、それからアートスクエア高知(アールビバン常設展示場)へ。松山から転勤してきた子がいて、顔を覚えてくれてたみたいで話もはずみました。カークレイナートの新作(実物はなかったので印刷したものでしたが)も見せてもらってご満悦の1日でした。今度は本物が見てみたぁ〜〜い。

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