2011年ドラフト会議

 

ドラフト1位は榎田大樹投手(東京ガス)。
179センチ、81キロ、左投げ左打ち、24歳。
MAX146キロの直球にスライダー、チェンジアップ、スクリューボール、カーブと多彩な変化球で打者を翻弄する。ストレートの平均は130キロ台後半であるが、強気にインコースに、そして低めに丹念に投げる詰まらせて打ち取るタイプの投手。また、クイックも速く、一塁カバーリングも上手い。東京ガス入団1年目の都市対抗では8強入りの原動力となり新人賞にあたる「若獅子賞」を受賞して脚光を浴びた。しかし、都市対抗以外ではあまり勝利することができず、大舞台になると燃えるタイプかもしれない。どちらかというと闘志を前面に出すタイプが少なく短期決戦に弱い今のチームを変えてくれることを期待したい。 

ドラフト2位は一二三慎太投手(東海大相模高校)。
184センチ、83キロ、右投げ右打ち、18歳。
中学時に既に140キロを越えるストレートを投げ注目されていた。東海大相模に入ると1年時から公式戦に登板、 2年秋からエースとなり、3年春の甲子園に出場するが、1回戦で福岡県の自由ヶ丘高等学校に2−4で敗退。これでフォームを崩し、サイドスローに転向。サイドスローからシュート気味に変化するMAX150キロの速球とスライダー、チェンジアップ、ツーシームを投げ分け、3年夏の甲子園大会は準優勝した。打者としても春夏の甲子園通算25打数15安打(1本塁打)をマークしており、プロで年間20本を打てる素材だと評されている。

ドラフト3位は中谷将大捕手(福岡工大城東高校)。
184センチ、85キロ、右投げ右打ち、18歳。
福岡工大城東高では1年秋から4番外野手として打撃面でチームに貢献、2年秋より捕手に戻り、3年夏は福岡大会4回戦まで進むも甲子園出場経験はない。遠投120mの強肩が持ち味で、 打者としては高校通算20本塁打をマークしている。

ドラフト4位は岩本輝投手(南陽工高校)。
180センチ、79キロ、右投げ左打ち、18歳。
MAX144キロのストレートに鋭いフォークボールやスライダーも多投する。常時130キロ台後半のストレートをインコースに強気に攻める。1年秋より投手として活躍を始め、2年春に甲子園ベスト8、3年夏は1回戦で中京大中京高に1−2で敗退するが、99球無四球完投試合であった。南陽工から広島カープ入りしストッパーとして活躍した故津田恒美投手にあこがれ南陽工入りしたが、その投球スタイルから「津田の再来」「津田二世」と呼ばれている。

ドラフト5位は荒木郁也内野手(明治大学)。
180センチ、75キロ、右投げ左打ち、22歳。
明治大2年の2008年春のリーグ戦で遊撃手としてレギュラー出場し、優勝に貢献してベストナインを獲得、3年秋のシーズンでも打率311で二塁手としてベストナインを獲得した。 リーグ戦通算71試合で255打数72安打、打率282、2本塁打、31打点、36盗塁。50m5秒7の俊足が持ち味でサヨナラランニングホームランを記録するなど、活躍を見せている。二塁手、遊撃手、外野手と内外野をこなすユーティリティープレイヤーで2010年は世界選手権のメンバーに選出された。 

ドラフト育成枠1位は阪口哲也内野手(市立和歌山高校)。
178センチ、70キロ、右投げ左打ち、18歳。
高校1年の春季大会からベンチ入りし、高校通算20本塁打。甲子園出場経験はないものの、強打に加えて俊足巧打の二塁手で走攻守三拍子揃ったバランスのいい好打者。選球眼がよく三振が少なく同校OBの藤田平をめざす。

ドラフト育成枠2位は島本浩也投手(福知山成美高校)。
174センチ、59キロ、左投げ左打ち、17歳。
MAX139キロのストレートに加え、スライダーなど多彩な変化球が持ち味で制球力にも優れている。2年秋の京都大会で準優勝、近畿大会では1回戦のPL学園戦で10奪三振1失点で完投勝利をおさめて8強入りを果たす。しかし、部員の不祥事により、3年になってからは対外試合ができなかったため甲子園出場なし。

ドラフト育成枠3位は穴田真規内野手(箕面東高校)。
180センチ、75キロ、右投げ右打ち、17歳。
50m6秒6、遠投105m。シュアな打撃が持ち味で、高校通算31本塁打のスラッガー。渋谷高時代の中村紀洋を指導した長谷監督が「飛距離はノリ以上」と評価した逸材。ただし打撃の確実性はまだ粗くて当たれば飛ぶという印象。ストレートがMAX143キロをマークする強肩でもあり、投手としての試合経験もあり、今後大型選手に育っていって欲しい。

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