2005年 球児戦績

プロ入り7年目を迎えた2005年、背番号が92から22に変更された。個人的には球児=92という吉本のノリのような語呂合わせ背番号が好きだったのだが、さらなる飛躍を目指して自ら変更を申し出たらしい。それが認められ若い番号になったということはそれだけチームに認められた証。22番という番号は阪神では田淵の印象が強い番号だが、本人は元ヤクルトの高津を意識しているらしい。

オープン戦を無失点で投げ終えた勢いそのままの公式戦。甲子園の7回表、ジェット風船で揺れるスタンドをバックに三振をとりまくる姿が似合うようになりました。ストッパーでもセットアッパーでもない、セットアッパーに繋ぐ最後から3人目という新しいポジションを確立しました。相手の勢いを止め、流れを完全に自チームに持ち込む絶対的な信頼を得られたスーパー中継ぎ。球児と共に試合の終盤をシーズン通してほぼ完璧に抑えた、ジェフ・ウィリアムス(J)=75試合・3勝3敗・防御率2.11、久保田(K)=68試合・5勝4敗27S・防御率2.12と併せ、6回までに勝ち越せないと勝負は決まる、虎のJFKとして他球団におそれられた。

9月23日、倉敷マスカットスタジアムでの広島戦8回の森笠への5球目。残念ながら外角高めにはずれたが自己最速155キロを記録。その5日後、マジックナンバーを1とした試合でのヒーローインタビューで「涙の準備は出来てます」の名言。翌29日、優勝が決まった甲子園の胴上げ後、予告通り涙に濡れる球児の姿がありました。シーズン80試合登板の日本新記録を樹立し、最多ホールドポイントという初タイトルも受賞。2005年、球児は大飛躍しました(^^)。

この年からグローブに目標を刺繍した。初年度の刺繍は『本塁打厳禁』

2005年シーズン

最多ホールドポイント(53)獲得

月日

自責点

球数

打数

安打

本塁打

奪三振

四死球

打数

安打

チーム

備考

4.3 2 17 5 1 1 ○9−5ヤ 1勝
4.6 1.33 26 7 3 2 ○9−4広
4.7 0.33 6 2 1 ●9−10広
4.8 1 16 3 3 ▲2−2横 三者連続三振
4.10 1 12 3 1 1 ○2−1横
4.12 2 36 6 3 ○8−1巨
4.16 1.66 30 7 2 1 1 ○2−1中
4.17 2 35 7 1 1 ●1−2中
4.19 1 12 3 2 ○8−5巨
4.21 0.33 6 1 1 ○11−2巨

10試合目

4.23 1 33 5 2 2 1 ○3−2横
4.24 1 1 16 5 2 1 1 ○8−3横
4.27 1.33 1 23 4 1 2 1 1 ○6−3中
4.30 1 1 26 5 2 2 1 ●5−2ヤ
5.3 1 18 4 1 1 ●2−3広
5.5 1 19 3 2 ○9−3広
5.7 1.33 20 4 3 1 ●1−2日
5.13 1 17 3 1 ○9−1楽
5.14 1 13 3 3 ○5−1楽 三者連続三振(今季2度目)
5.15 1 17 3 3 ○7−4楽 三者連続三振(二日連続)        0試合目
5.18 1 11 3 1 ○3−2西
5.19 1 7 3 1 ○5−3西
5.21 2 34 7 2 2 ○9−2ソ
5.22 2.33 33 8 2 2 1 ○8−4ソ
5.25 1 11 3 1 ▲6−6オ
5.29 1 21 4 1 1 ○9−6楽
5.30 1 20 4 1 1 ○4−0楽
6.2 1 1 11 4 1 1 1 ●7−9ソ
6.3 1 2 17 5 2 1 1 ○10−7ロ 2勝
6.4 1 17 3 2 1 ●3−4ロ

30試合目

月日

自責点

球数

打数

安打

本塁打

奪三振

四死球

打数

安打

チーム

6.5 1 31 3 2 2 △1−1ロ
6.7 1 15 3 1 1 ○4−2オ
6.8 1 24 6 3 1 ○8−4オ 3勝 3失点もエラーがらみでタナボタ3勝目
6.11 1 16 3 3 ○11−6日 三者連続三振(今季4度目)
6.14 1 15 3 2 ○4−0西
6.15 1.33 20 4 4 ○10−3西 四者連続三振
6.21 1 12 3 1 ○4−3中
6.22 1 12 4 2 1 ○4−2中
6.24 1 11 3 2 ○4−3巨
6.25 2 20 6 2 ●6−8巨

40試合目

6.28 1.33 27 6 2 2 1 ○14−4広
6.29 1 14 3 1 1 ○7−3広
7.2 2 24 7 2 3 ○5−4横
7.5 1 15 3 2 ○4−1ヤ
7.7 1 27 4 1 2 1 ○4−2ヤ
7.8 1 11 3 2 ○3−0中
7.10 1 14 3 1 ○2−0中
7.12 0.66 1 16 4 2 1 ○7−5ヤ
7.18 2 28 6 5 ○2−0横 三者連続を含む5奪三振
7.19 1 12 3 1 △1−1横

50試合目

7.20 1.33 23 4 2 2 ●0−1横
7.26 1 12 3 2 ○9−3巨
7.29 1 27 4 1 1 ○5−0ヤ
7.31 1 1 14 4 1 1 1 ●1−2ヤ 4勝1敗
8.4 1 18 4 1 1 ○6−2横
8.10 2 35 6 3 1 ○5−3中
8.11 1 1 14 6 3 ○8−4中
8.12 1 19 4 1 2 ●4−5巨
8.13 1.33 13 4 2 ●3−4巨
8.14 1 10 3 1 ○7−3巨 初のクローザー              60試合目

月日

自責点

球数

打数

安打

本塁打

奪三振

四死球

打数

安打

チーム

8.16 1 20 4 1 2 1 △1−1横
8.17 1 7 3 1 ○3−0横
8.18 1 15 3 2 ○6−5横
8.21 2 23 7 1 4 ○3−1ヤ 三者連続を含む4奪三振
9.1 1 16 3 2 ○8−1中 扁桃腺炎からの復活
9.3 1 9 3 1 ○4−3横
9.4 0.66 13 2 2 ○2−1横 5勝1敗
9.7 2 1 37 8 2 4 1 ○4−3中
9.9 1.33 18 4 1 ○3−1広 5勝1敗1S(プロ入り初セーブ)
9.13 1 8 3 ○16−1巨

70試合目

9.15 1.33 18 4 3 1 ○7−1巨
9.18 1 2 30 6 3 2 ○11−5ヤ
9.20 1 1 18 4 1 1 3 ●2−5中
9.21 1 15 4 1 2 ○4−0中
9.23 1 29 3 1 2 1 ○8−6広 6勝1敗1S
9.24 0.33 6 1 1 ○6−3広
9.25 1.33 1 26 6 2 2 1 ○6−4広 7勝1敗1S
9.28 1 11 3 2 ○7−5巨
9.29 1 11 3 1 ○5−1巨 79試合目登板=プロ野球新記録
10.2 0.66 7 2 1 ○7−0ヤ

80試合目

自責点

球数

打数

安打

本塁打

奪三振

四死球

打数

安打

合計

92.33 14 1466 325 57 5 139 21 2 0

防御率1.36安打率175、打率000

※中程の列にある打数安打は、打者・球児のものです。

☆日本シリーズ

月日

自責点

球数

打数

安打

本塁打

奪三振

四死球

打数

安打

チーム

備考

10.25 1.00 3 34 6 2 2 1 ●1−10ロ
10.26 2 18 6 2 ●2−3ロ

合計

3 3 52 12 2 4 1 防御率9.00安打率167

初登板となった第3戦。最初のイニングは2奪三振を含む三者凡退であったが、2イニング目の先頭打者・里崎がエラーで出塁してからリズムがおかしくなった。フランコ、橋本にはストライクからボールになるフォークボールをことごとく見破られ結局2安打1四球1失策と1アウトもとれないままマウンドを降りる、という屈辱を味わった。翌日は2イニングをパーフェクトに抑えたものの、球児にとっての初の日本シリーズはあまりいい思い出のないまま終わってしまったであろう。

☆オールスター初出場(セ中継ぎ投手部門ファン投票1位:投票数524945人)

月日

自責点

球数

打数

安打

本塁打

奪三振

四死球

打数

安打

チーム

備考

7.22 1 22 3 2 1 セ○6−5●パ
7.23 1 15 3 1 セ○5−3●パ 1S
合計 2 37 6 3 1 防御率0.00安打率000

インボイス西武ドームでの22日、6−5と1点リードした6回裏にオールスター初登板となった。宮地(ソフトバンク)の初球、いきなり150キロの速球も判定はボール。そのあと2−3まで持ち込んだが7球目は無情にもボールでオールスター一人目の打者は四球に。しかし次打者・川崎(ソフトバンク)を2−2からフォークで空振り三振、続くフランコ(ロッテ)も2−1から148キロのストレートで見逃し三振と2者連続三振。そして続く石井(西武)を2−1と追い込んだ5球目、1走・宮地が盗塁を試みてタッチアウト。あと1球と迫った三者連続三振はあっけない幕切れで幻と終わった(^^;)。宮地、走るなよ、谷繁、刺すなよ、雰囲気読めよ(^^;)。でも1点差だったからしゃーないかな。それでも虎の中継ぎエース・藤川球児のオールスター第1夜はその存在感を十分にアピールできました(^^)。

第2夜、場所を甲子園へ移しての球児の登板は5−3の最終回、そうクローザーとしての登板でした(^^)。くしくもこの日も先頭バッターは宮地(ソフトバンク)。初球昨日と同じ150キロを記録したストレートを空振り、最後は2−1からフォークでセカンドゴロに。次打者・小笠原(日本ハム)はすべてストレートで三球三振、そして石井(西武)の初球、今オールスターでの自己最速152キロを記録し2−2と追い込んだ6球目。矢野のサインに首を振ってたところをみると矢野の要求は変化球だったのでしょう。シーズン中なら要求どおり投げたと思いますが、そこはオールスター。球児の選んだ球は渾身のストレート、石井の打球は力無くサードフライに終わりゲームセット。満面の笑顔で指を1本立てて矢野に向かって何やら言ってましたが、おそらく「三振1個しか取れなかった」というところでしょう(^^)。球児にとって存分に楽しんだ2日間だったようですが、2日目は1S、そして優秀選手賞のおまけ付きでした。

オールスターで打者7人に対して3三振1四球でノーヒットピッチング。球児の自信はますます揺るぎないものになったと言えるでしょう。後半戦もこの勢いで、目指せ防御率0点台。そして優勝でMVPだ!

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