教師をめざした理由を語ってもらいたいと思います。

今、こうやって教員をやっているが、「幸せだな」と思うのは自分が教師を目指しはじめたのが、中学2年の頃であり、その夢をこうやって実現できていること。世の中にそう多くはいないと思うんです、学生時代になりたかった職業にそのまま就いている人っていうのは。だから、その意味で、今とても充実した生活を送れています。嫌な事は何もなかった、って言えば嘘になるけど、好きな仕事だからこそ、基本的にどんなことでも乗り越えられてきたんだと思います。今までも、そしてこれからも…。

教師になろうと思ったのは、中2の時の担任、G先生に出会ってからです。中1の時に英語でつまづいて、大嫌いな科目でした。担任が英語担当と聞いて、とても嫌な気持ちだった事を覚えています。どれほど苦手だったかというと、中1時の3学期末の考査は2点でした。(^^;) 苦手以前の問題ですね。(^^;;;)

そのころから数学だけは得意でしたが、運悪く(笑)担任になった事で、数学が得意なことを知っています。「数学がとれるのに英語が出来ないはずがない」なんて迷惑な発想(笑)を展開したG先生は、授業中にひいきしはじめます。ひいき、と言っても逆の意味で、ですが…。50分の授業中に5回も6回も指名されるんです。最初は当然何も答えられるはずもなく…。でも、だんだん腹が立ってきます、「なんで俺ばっかり」って。今思えばあれがG先生の作戦だったんだろうな、絶対対抗してくる、ってわかってたんだろうな。(^^)

もう、こうなりゃ意地です。気がつきゃ英語の勉強を始めてましたよ。何の質問だったかは忘れたけど、初めて質問に答えられた時は「ざまーみろ」って思いましたもん。で、なんと驚くことなかれ。中1の3月の考査で2点だった英語のテストが、たった2点だった英語のテストが、わずか2ヶ月後の2年の1学期中間考査では70点代を取っちゃいました。誰が驚いた、って取った本人が一番びっくり。(@_@)

それで気がつけば教師を目指してました。G先生のような教師になれたらいいな、と思ってます。えっ?英語ですか?その後も結構頑張って、いつの間にか得意科目になり常時80点以上取れてましたよ、中卒までは…。(^^;) 高校入ったら、もうダメね。(^^;) 考査ごとにどんどん点数が下がっていく状態で…。今や、外人見ただけで拒絶反応ですからね。一体、中・高・大学と10年近く英語を勉強して何を学んだんだろう?外人と会話もできないなんて、何か日本の英語教育って間違ってないですかねぇ?あっ、英語だけじゃないか…。(^^;)

素敵な出逢いがあったんですね。ここでは語ってないようですが、高校の時にもM先生という人に出会って、よりいっそう教師になるって夢が現実化した、って前に酔った時に言ってました。「2人の先生との出逢いが、自分が同じ道に進むことを決めさせたんだ」って。そして「こんな教師になりたい、じゃなくて同じように、西坂先生に出逢ったから教師を目指しました、っていう生徒が出てきてくれるような教師になりたいな」とおっしゃってました。

次に、数学という科目を選んだ理由と、今の若者に伝えたいことを聞いてみますね。

数学という科目を選んだのは、もちろんそれしか出来なかった、ということもありますが…。何せ’84年の共通一次(現センター試験)では、数学も情けないことに147点しか取れなかったのですが、その他の科目は壊滅状態で、1000点満点の573点でしたから…。当時の高知大学の理学部数学科のボーダーラインが680点でしたが、2次試験の400点満点でこの100点差を逆転して合格出来たときは、自分でもちょっとびっくりしましたが…。とにかくどのくらい数学しか出来なかったか、ということはわかっていただけると思います。しかし、何もインターネット通じて自分のテストの点数を全世界に発信しなくても…。(^^;;;;;;)

数学が好きな理由は、ありきたりですが「答えが一つしかないところ」「解き終わった瞬間の達成感」でしょうか。小学校低学年の時の国語の授業で「人の考え方はそれぞれで、人の意見というのはいろいろある」と習いながら、国語のテストの答えは1つしかない。考え方がいろいろあるんだから、答えは一つじゃなくてもいいじゃないかぁーー、とさすがに小学生は言わないでしょうが、そんなことからも国語は嫌いだったなぁ。

高校で担任をしていて感じることは、自分が何をしたい、っていうものが見えてない生徒が多いことです。何がしたいかわからなければ、就職するにしても悩むし、大学に進学するにしてもどの分野に進めばいいのかわかりませんよね?このページを覗いてくれている中高生がいるかどうかわかんないけど、もしいたとしたら、早く自分が何をしたいのかを見つけてください。

こればっかりは他人に決めてもらうことではありません。自分のことを一番良く知っているのは、間違いなく自分自身なんです。自分自身でそれを決められないでどうするんですか?無責任かもしれないけど、自分の受け持った生徒たちのこの手の相談はすべて突っぱねてます。受ける大学も、学部も学科もすべて白紙状態で「どっか大学に行きたい」という生徒の相談には応じていません。でも、そいつが真剣に考えて下した結論には基本的に反対したことがありません。これが西坂先生のやり方です。

私の担当はこれでおしまいです。下の私の顔をクリックすると「西坂先生なページ」のトップページに進みます。他の仲間のページも見てあげてくださいね。

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