資格取得について

資格、と一口にいってもその数は2000種類以上あると言われている。これらは大きく分けて「国家資格」と「民間資格」の二つに分類される。学歴偏重時代から、実力主義に変わりつつある今、資格を持っている人が就職する際にも大きく評価される時代となってきている。

「国家資格」は、国の法律に基づいて検定試験を行い職業資格を与えるもので、医師、弁護士、税理士、国家公務員などがこれにあたり、原則的にその資格がなければその職に就くことができない。また、司書や、美容師、理容師、無線通信士など、知識や技術レベルを認定するものも国家資格である。

これに対し「民間資格」は民間の様々な団体や機関が独自に試験等を実施して認定するもので、その資格がなければ就職できないという種のものではないものが多い。実用英語技能検定や、簿記検定、秘書技能検定などがこれにあたる。専門的な知識や技能を客観的に実力判定する基準として社会に定着しているが、中には社会的評価されてないものも多数あるので注意する必要がある。

大学を卒業すると資格が取得できる

大学の課程の中に資格取得に関する授業も含まれており、該当の課程の大学を卒業すると同時に取得することが可能である。ただし、資格取得と就職はまた別であり、採用試験等を経る必要がある。主なものとして、教諭(幼稚園、小中高校)、学芸員、司書、栄養士、食品衛生管理者、保母・保父などがある。

大学卒業すると受験資格が得られる

学部、学科によっては試験科目の一部が免除になる場合があるが、原則的に受験資格が得られるだけである。主なものとして、税理士、医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、社会福祉士、管理栄養士、保健士、看護師、臨床検査技師、救急救命士などがある。

実務経験を積む必要がある

大学等を卒業した後、一定の実務経験を積むと資格が与えられる。主なものとして、測量士、防火管理者甲種・乙種、自動車整備管理者、電気主任技術者、ボイラー・タービン主任技術者1・2種などがある。

実務経験を積むと受験資格が得られる

大学や大学院を卒業・終了後、一定の実務経験を積むと受験資格が得られるもの。一定の習熟度を問う技術関係の資格試験に多い。主なものとして、1級建築士、インテリアプランナー、造園施工管理技士、建築整備士、ボイラー技士、電気工事施工管理技士などがある。

大学進学に無関係

学歴、年齢、経験などを問わず、誰でも受験できるが、合格するためには基本的に大学卒業程度の学力を要すると考えた方がよい。主なものとして、司法試験、公認会計士、情報処理技術者、土地家屋調査士、一般旅行業務取扱主任者、放射線取扱主任者などがある。

 

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