愛媛の方言 

地方を知ってもらうためには、観光地や食べ物とかいろいろありますが、やはり、まずは言葉でしょう。どんな観光地に行っても、どんな物食べてても、言葉は耳に入ってきますもんね。ところが、方言といっても、生まれてからずっとその土地で暮らしていると、何が方言なのか全くわかりません。以下に示す方言集も、基本的には大学時代に「お前、今のなんていう意味?」と問われ、はじめてそれが方言だと気づいた言葉が大半です。...と言っても思いつくままに、順不同で適当に綴っています。数も少ないですし、愛媛県のみなさぁ〜ん、こんなのもあるよ、という方はどんどんメールで知らせてくださいね。

ぞなもし
夏目漱石の「坊ちゃん」等で登場し、愛媛で最も有名な方言かもしれない。でも、実際に使っている人は愛媛にずっと住んでる虎キチ@愛媛も会ったことがない(笑)。虎キチ@愛媛の崇拝するさだまさしも、コンサートで「愛媛に来たら是非、生のぞなもしを聞いてみたいのに、まだその夢は叶わない」とよく話している。今やすたれてしまった方言なんだろうか...。使用例としては「どこに遊びに行く?」「高知に行くぞなもし」ってとこかな?実際に使ったこともないし、聞いたこともないので、実のところよくわからない(^^ゞ

帰ってこぉーわい
「帰ってくるね」ともいう。これまた、愛媛県人には(たぶん(笑))有名な方言。「帰りますね」という意味なんですが、「こぉーわい」or「くるね」の部分が他県人には「来るよ」と感じられる(というか、言われてみれば確かにそうとしか聞こえませんね(^^;))らしく、「一度帰ってからもう一度来る」と思い、待っているがいつまで待っても現れない、という他県人にとっては大変迷惑な状態を招く。愛媛県人が「帰ってこぉーわい」と言った時は来ませんので、勘違いしないでくださいね。もう一度来る場合は、「帰ってからまた来るよ」等、丁寧に言いますからね(^^)。ちなみに応用編(笑)として「いんでこぉーわい」がある。「いぬ=帰る」と「こぉーわい」が合体した「帰ってこぉーわい」等と同義語である。

ケーキ
これは東予地方(香川県寄り)の一部だけかもしれませんが、少なくとも虎キチ@愛媛の生まれ育った伊予三島では、アイスクリームのことをケーキと言います。ショートケーキとかデコレーションケーキのこともケーキと呼びます。発音も何も変わりません。前後の会話の流れだけで、アイスクリームのことなのかショートケーキのことなのかを瞬時に判断する、という高等技術(笑)をマスターしています。昔ある郷土の先輩が大学生だった真夏の暑い日、後輩に「ケーキ買ってこい」と1、000円渡したら、後輩がショートケーキ5個買ってきて目が点になったとか...(^^;)。

いきし・いにし
「いきし=行く途中」「いにし=帰る途中」

おらぶ
大きな声で叫ぶこと。

どべ
最下位のこと。例文は「運動会のかけっこでどべになった」。

くいさし
食べている途中の物、あるいは食べ残した物のこと。「給食のくいさしはちゃんと自分で片付けて帰れよ」などと使います。くいさしの丁寧形(笑)で「食べさし」ともいいます。食う−食べるを同様に用いるのと同じと考えていただければよいかと思います。

ひゃっけん
「百軒」ではありません。「百円(ひゃくえん)」から「ひゃっけん」に訛った(って言うのでしょうか?)のではないでしょうか。愛媛では「ひゃっけん貸して」「昨日ひゃっけん拾た」とか、よく言います。

ほんじゃきんど
「けれども」「でも」などの意味の接続詞として用いる。「ほんじゃけんど」とも言います。県内でも場所によって言い方が微妙に違うようですね。

せこい
愛媛では「しんどい」ことを「せこい」と言います。こせこせしている考え方の意味での「せこい」も使うのですが、話の流れでどちらの「せこい」かを判断するんですね。愛媛県人が運動したりしたあとに言う「せこい」は、決してあなたのことを非難しているのではなく「しんどい」という意味で使ってますので、怒らないであげてくださいね(^^)。

以下、愛媛在住のTさんの紹介です。

ほやけん
「だから」などの意味の接続詞として用いる。「ほやけん」のあとに「ど」がついて「ほやけんど」とかそれがちょっとなまって「ほやけど」となると、上記で述べている「ほんじゃきんど」と同じ意味になり意味が変わってきます。「ど」が付くか付かないかで意味が変わるんですね(^^)。

そくる
「失敗する」こと。

つい
「同じ」こと。一対二対の「つい」から興った言葉でしょうか?「つい」の最上級(笑)で、まったく同じことを「まっつい」といいます。二人が良く似ていることを「お前ら、まっついやぞ」と言います(^^)。

くらす
「殴る」こと。優しい西坂先生は生徒をくらしたりはしません(^^)。

 

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