がんばっていきまっしょい

関西テレビ制作のテレビドラマ。２００５年７月〜９月まで２２時〜２２時５４分に放映。原作は愛媛の松山東高校女子ボート部を舞台に実話をもとにした物語で、１９９５年第4回坊っちゃん文学賞大賞を受賞した同校出身の敷村良子さんの小説。１９９７年に田中麗奈主演で映画製作されたのに続き、２００５年、鈴木杏主演でテレビドラマ化されることとなった。虎キチ＠愛媛がなぜこのドラマをＨＰで紹介しているかというと、この前年より今治南高のボート部顧問(というか顧問補助です(^^;))をしており、ドラマ撮影に際し我が部がエキストラ等で参加したからです。テレビドラマの撮影に協力出来ることなど、よっぽどのことがない限り不可能だと思いますが、そのよっぽどのことが起こったわけです。

１度目の撮影協力は５月２８、２９日で放映は７月１９日。新人戦という設定で、第１レーンが主人公・悦子率いる松山第一高校。２レーンはライバル校である新海高校であるが田中ちえみ役の関めぐみ以外はエキストラ、今回は今治西高クルーがつとめました。３レーンが宇和松女子(エキストラは今治北高クルー)で４レーンが我が今治南高校。驚いたことにドラマでも校名は今治南、全国放送のドラマでその校名が流れることになりまして、翌日の今南職員室はその話題で盛り上がっておりました(^^)。

１つのシーンを右や左、斜めから、遠方からや表情のアップ等、いろんな角度から何度も何度も撮り直していました。あれをあとから編集するわけですね。一つのシーンを撮るのも結構大変なんだな、と実感。各シーンは何度かテストをしてから本番。スタッフから「本番！」という声がかかると周りの人たちは一斉に静かになり、ほんのちょっとの雑音も入らないように気を遣ってました。緊張の瞬間ですね。

緊張の本番の途中、ちょうど１２時のサイレンが鳴り響きスタッフ、出演者、そしてエキストラから笑い声、緊張が一瞬にしてほぐれるハプニングもありました。そのあとすぐに「本番！」の声がかかり、みんな本気モードへ。そういう心の切り替えなんかはある意味参考になりました。ちなみに丸２日かかった撮影でしたが、結局我が部の出演シーンはすべて寄せ集めても10秒なかったかも(^^;;;)。

２度目の協力は７月２４〜２６日で放映は８月２３日。原作にはない松山第一高校と新海高校の交流戦、という設定なのですが田中ちえみ役の関めぐみ以外は男子も女子もすべて我が今治南高校クルー。特に上の右側にある写真の関めぐみ(漕手４人の一番前＝“整調”と言います)率いる新海クルーが鈴木杏率いる主人公クルーと対戦するわけで、かなり長い時間本編でも流れまして、上記クルーの残り４名は顔の識別も完璧に出来るほどテレビに何度もアップで映っておりました。同じく撮影に協力した男子はほとんどわからない状態でしたが、１回目の時に比べてちゃんとエキストラとして出演できた撮影でした(^^)。

撮影は連日朝７時前から夕方７時過ぎまで、それでもスタッフの方によると「レースシーンは野外撮影なのでこの時間になるだけで、室内だともっと早い時間や遅い時間もざら」ということです。芸能人の人って凄い、と一人で感心しておりました。２５日の朝、撮影前にボート部顧問の福田先生役の相島一之さんと少し話す機会がありました。役柄同様凄くきさくな方で、虎キチ＠愛媛が「ボート部顧問だけどボートのことはあまり詳しくないんですよ。メインの顧問が別にいて、自分は主に大会引率などのお手伝いをしている」と言うと「それじゃ、福田先生(自らの役名)と同じじゃーねー」と愛媛弁で笑ってくれたことが印象的でした(^^)。また、鈴木杏さんはじめ、主演女子ボート部の面々ともほとんど「おはようございます」だけでしたが声をかわしました(^^)。あっ。イモッチこと藤本静さんとは少しだけ話しましたよ。う〜ん、すっかりミーハーになってるσ(^^;)。

あっ、そうそう。あるシーンを撮っているとき、スタッフの人から「先生もこちらへ来て下さい」と言われ、急遽エキストラに。放映日、どこに映るのかな、とわくわくしながら画面に穴が開くくらい眺めていたのですが、どうやらバスの陰に隠れて映らなかったようです(^^;)。いろんな角度から撮影していたのですが、放映に使われたのは丁度虎キチ＠愛媛が隠れる位置からのものだったようです(^^;)。

ちなみに我が今治南高校ボート部は、最近では２００３年に男子ダブルスカル(２人漕ぎ)で国体優勝＆世界ジュニア選手権出場、２００４年のインターハイでは女子ダブルスカルが４位、２００５年３月の全国選抜大会で女子舵手付きクォドルプル(４人漕ぎ)が準優勝等、自分で言うのもなんですがかなりの強豪校です。こんな強い部の顧問の一人が、ほとんどボート知らない俺でいいのかな、と時々思いますが(^^;)。このドラマを通して、少しでもボートという競技に興味を持ってくれる人が増えることを期待しています。

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